「TOEIC860点を目指して勉強しています。860点を取得したらどんなメリット・デメリットがあるのか知りたいです」
本記事では、こういった疑問を解決します。
TOEICは990点満点の試験で、860点は、TOEICの中でも高得点であると言えます。しかしTOEIC860点を取得した方に起こるのは、いいことばかりではありません。
TOEIC860点を取得することによるデメリットについてもまとめているので、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
TOEIC860点を取得すると感じられるメリット・デメリット
TOEIC860点を取得すると感じられるメリットとデメリットをそれぞれまとめました。
TOEIC860点を取得すると感じられるメリット4つ
TOEIC860点を取得すると感じられるメリットは全部で4つあります。
奨励金が貰える
企業によっては、TOEICスコアを取得することで、奨励金がもらえます。奨励金がなくても、昇進で有利になったり、海外赴任を任されたりと、良い点がたくさんあります。
企業は、英語ができる人材の育成に苦労しています。英語学習費用の一部を補助したり、外部の英語講師を招いて英語の研修を行ったりする英語ができる人材育成の一環として、奨励金を出している企業があります。
奨励金を目標にTOEICの勉強をすれば、英語力も上がって奨励金ももらえるので一石二鳥です。ぜひあなたが勤める企業にそういった制度がないかどうか、確認してみてください。
英語に対する自信がつく
TOEIC860点を取得すれば、英語に対する自信がつきます。なぜならTOEIC860点を取得すれば、日本人の中で上位2%の英語力を有していることになるからです。以下はTOEIC公開テストのスコア分布です。
(参照:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018)
上記の表を見ると、TOEIC845点以上を取得した受験者は、全体の7.5%いることが分かります。しかしこれはTOEIC公開テストのスコア分布です。公開テストは、普段から英語を学んでいる方が受けるテストで、日常的に英語を学んでいない方のデータは反映されていません。
TOEICは公開テスト以外にもIPテストがあります。IPテストは学校や企業などが団体で受験するためのテストです。よって、普段は全く英語を勉強していないけれど、嫌々ながらにTOEICを受験する方のデータも反映されています。
【関連記事】TOEICの種類は3種類!就活&転職ではどれを受けるべきか解説
よって、より現実に近いスコア分布になると考えられます。上記の表と同じ、2018年のTOEIC IPテストのスコア分布は以下の通りです。
(参照:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018)
上記の表を見ると、TOEIC845点以上を取得した受験者は、全体のわずか2.8%しかいないことが分かります。つまり860点以上を取得した受験者は、全体の2%程度しかいません。
あなたは何かで全体の上位2%になった経験がありますか?TOEICで860点を取得すれば、あなたの英語力は日本の上位2%です。英語に対する自信がつき、英会話に臆することがなくなったり、英語を使った仕事にも率先して取り組めるようになったりします。
転職の幅が広がる
TOEIC860点を取得すれば、転職でも有利になります。転職時には、新卒採用の時よりも高い英語力が求められます。なぜなら企業は転職者に即戦力になってほしいと考えているからです。
TOEIC860点を取得することで、転職がどのくらい有利になるかについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】TOEIC860点で転職敵なしに!理由と取得方法を解説
就職活動で有利になる
TOEICで860点を取得すれば、就職活動で有利になります。なぜなら大学生でTOEIC860点を取得している学生は、ほとんどいないからです。TOEIC860点を取得すれば、他の学生との差別化を図れますし、英語力もアピールできます。以下は大学生のTOEIC平均スコアの表です。
(参照:TOEIC®Program DATA&ANALYSIC 2020 2019年度受験者数と平均スコア)
実施回によって、平均点は少しずつ異なりますが、上記の表を見ると、大学生のTOEIC平均スコアは574点であることが分かります。860点とは、286点もの差があります。
航空業界や観光業界などでは、高い英語力が求められます。就職活動の際に求められるTOEICスコアも、他の業界と比べると高いです。しかしそれでも、求められるTOEICスコアは700点程度です。
TOEIC860点を取得すれば、就職活動でまさに無双できます。
【関連記事】TOEICスコアがあれば就活で無双できる5つの理由と必要最低スコアを紹介
またTOEIC600点未満の方が、最初から860点を目指すのは大変なので、まずは730点を目指し、そこからさらに上のスコアを目指していくのもおすすめです。
【関連記事】TOEIC730点を取るための勉強法とおすすめ参考書3選を紹介!
TOEIC860点を取得すると感じられるデメリット2つ
TOEIC860点を取得することで感じられるデメリットは2つあります。
TOEICを知らない人にとってはピンとこない
TOEICは、国内にあるいくつもの英語資格試験の中で、英検と並んで最も有名な試験であると言えます。しかし、日常的に英語を学んでいない方にとっては、TOEICという試験は知っていても、どのくらいのスコアから英語力が高いのかについてはわかりません。
「TOEIC860点を取得しています」と言っても、その凄さがイマイチ伝わらないのです。つまりTOEICスコアは、あくまで相手がTOEICについて理解がある場合にのみ、役立つスコアです。
年配の方であったり、アルバイトの面接などでは、仮にTOEIC860点を取得していたとしても、それほど役に立たないかもしれません。しかし新卒採用や転職などにおいては、相手が人事担当者なので、TOEICに関する知識があります。よって、TOEIC860点が無駄になることはないので、ご安心ください。
スコアの割にスピーキング力はイマイチ
TOEICは、リスニングとリーデイングの試験です。つまり、TOEICで高得点を取得したからと言って、英会話ができるとは限りません。実際に、TOEICで高得点を取得している方の多くが、スピーキング力の低さに悩んでいます。TOEICスコアの高さとスピーキング力の低さの違いに、コンプレックスを感じている方もいます。
確かにTOEICで高得点を取得しただけでは、スピーキング力は鍛えられません。しかし、TOEICで高得点を取得することで、スピーキングの土台は出来上がります。なぜなら基礎的な語彙力や文法知識が身につくからです。あとはその土台を、スピーキングに活かすだけです。
TOEIC受験者は、これまで英語を全く勉強していなかった方と比べると、遥かに少ない労力で、スピーキングをマスターできます。
TOEIC860点を取得するための勉強方法
TOEICは、目標とするスコアによって、必要な勉強方法が異なります。TOEIC860点を取得するためには、基礎知識を身につけた上での実践問題演習が必要です。
ここでいう基礎知識とは、中学高校レベルの単語と文法知識、TOEIC頻出の単語知識のことです。これらの知識がなければ、問題を解くたびにつまずいてしまい、860点を目指すどころではありません。
TOEIC860点を取得するための勉強方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】TOEIC860点のレベルや突破のための勉強方法まとめ
TOEIC860点を取得するためにおすすめの教材
TOEICに関する教材は数多く販売されています。TOEIC対策というと、参考書での学習というイメージが強いかもしれません。しかし参考書だけがTOEIC対策ではありません。
最近では、ネット環境が整ってきたことや、スマホが普及して気軽に動画を再生できるようになったことで、動画を使ってのTOEIC対策が人気を集めています。超一流のTOEIC講師による講義動画は、参考書の何倍も分かりやすいです。
今回は、私も実際に体験したことがある、動画でTOEIC対策ができるおすすめの教材を2つ紹介します。
スタディサプリTOEICベーシックプラン
まず1つ目は、スタディサプリTOEICベーシックプランです。「スタサプ」という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?スタディサプリTOEICベーシックプランでは、数多くのベストセラーTOEIC参考書を出版している関正生氏の講義動画をみながら、TOEIC対策ができます。以下は、300以上ある講義動画の一例です。長くても1本3分程度なので、スキマ時間でサクッと対策できます。参考書や筆記用具を持ち歩く必要もありません。
また実践問題20回分、パート別の対策問題など、コンテンツも充実しています。中学英文法を学べるコンテンツもあるので、TOEIC初心者から上級者まで幅広い方におすすめできる教材です。詳しくは以下の記事をご確認ください。
【関連記事】スタディサプリTOEICは効果ないは嘘!効果が出る人出ない人の特徴を解説
スタディングTOEIC® TEST 対策講座
スタディングは、TOEIC以外にも、簿記やファイナンシャルプランナーなど、様々な資格対策ができるサービスです。
スタディングのTOEIC対策講座は、完全攻略800点コースと、完全攻略600点コースに分かれています。スタディサプリが初心者から上級者まで幅広い方を対象にしているのに対し、スタディングは、TOEIC600点〜800点を目指す方に絞ってカリキュラムを作成しています。
TOEICでは、目標スコアによって、取るべき勉強方法が異なります。よって、TOEIC600点〜800点を目指す方は、スタディングの方がおすすめです。スタディングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】スタディングTOEIC対策講座の口コミ・評判まとめ
まとめ
TOEIC860点を取得することによる、メリットとデメリットを解説しました。TOEIC860点を取得することによるメリットは大きいですが、860点は簡単に取得できるスコアではありません。
TOEICは年に10回実施されるので、少しずつスコアアップを目指す方法もおすすめです。まずは目標とするスコアを決め、早速対策を始めましょう。