大学生の就活では、資格の有無が重要です。なぜなら資格があれば、簡単に自分のスキルを証明できるからです。スキルがあっても資格がなければ、自分の口でそのスキルについて説明しなければなりません。そして自分のスキルをアピールする機会が必ずあるわけではありません。
大学生が取得して最も就活で有利になる資格がTOEICです。あなたの周りにも、TOEICを受けている友人がいるのではないでしょうか?
本記事では、TOEICスコアがあれば就活で無双できる5つの理由と、まず目指すべき目標スコアについて解説します。
記事を最後までチェックして、就活に失敗しないためのTOEIC学習をスタートさせましょう。
TOEICスコアがあれば就活で無双できる5つの理由
TOEICスコアがあれば就活で有利になり、スコアによっては無双できます。理由は以下の5つです。
- TOEICは誰もが知る英語資格試験だから
- 企業は英語人材の育成に苦労しているから
- これまで英語が必要なかった企業も今後は英語が必要になるから
- 努力の証明になるから
- 大学生はTOEIC受験者の割に高得点取得者が少ない
TOEICは誰もが知る英語資格試験だから
現在日本には、たくさんの資格があります。誰もが知っている資格から、名前を聞いてもいまいちピンとこない資格まで様々です。そんな中TOEICは、数ある資格の中で最も知名度が高いと言っても過言ではないくらい有名な資格です。
企業の採用担当者で、TOEICについて全く知らないという方は、まずいません。これは大企業のみならず、中小企業でも同じです。
知名度が低くて難易度が高い資格を取得するよりは、知名度が高くて難易度も高い資格を取得した方が、就活では有利になります。専門的な職種においては知名度が低い資格の方が有利になる場合もありますが、TOEICのような資格は、あらゆる企業の採用にて有利になります。
企業は英語人材の育成に苦労しているから
現在多くの企業が従業員の英語力の育成に力を入れています。外部から英語講師を招いたり、英語学習に補助金を出したり、英語の資格を取得した従業員には特別手当てを配布したりしています。
しかし、これまで全く英語を勉強しておらず、特に英語に興味関心もない社会人が英語を習得するのは、簡単なことではありません。ましてや日々忙しい社会人が、仕事の合間を縫って勉強できる時間はごくわずかです。
つまり企業は英語人材の育成に苦労しています。そんな中、新卒時点で英語力がある人材は、企業としても欲しい人材ですよね。そしてTOEICは国内で最も知名度のある英語資格です。TOEICを取得することで、英語力の証明になり、英語人材の育成に力を入れている企業での就活で有利になります。
これまで英語が必要なかった企業も今後は英語が必要になるから
英語力が役立つのは、英語を使う企業だけです。英語を全く使わない企業では、いくら高い英語力を持っていても意味がありません。しかし今後は、これまで英語が必要なかった企業でも英語が必要になってきます。理由は次の3つです。
- 外国人労働者の増加
- 外国人観光客の増加
- ビデオ通信の発達
日本の人口減少に伴い、外国人労働者は今後も増加すると考えられます。コンビニやスーパーで働く外国人労働者は日本語が話せますが、今後増加が予想される外国人の技術者などについては、日本語が話せるとは限りません。
また現在は新型コロナウイルスの影響によって、外国人観光客の流入は完全にストップしています。しかし新型コロナウイルスの感染拡大前は、訪日外国人の数は4000万人に迫る勢いでした。外国人観光客が増えれば、飲食店や観光地などで英語を使う機会は増えます。
そして最近では、Zoomなどのビデオ通話サービスが広く普及しています。こういったサービスを使うことで、わざわざ現地に行かなくても気軽に会議や商談、プレゼンなどができるようになりました。つまり海外とのやり取りも容易になったということです。
以上の3点から、今後国内における英語の必要性は増加し、英語ができる人材は重宝されるようになります。
努力の証明になるから
今後は英語を必要とする企業が増えます。それでも英語は全く必要がない企業もあるでしょう。しかしそんな企業に対してもTOEICは役立ちます。なぜなら「TOEICスコアの取得=努力の証明」になるからです。
TOEICは最も知名度が高い英語資格試験なので、採用担当者なら確実にTOEICについて知っています。そして「TOEICがどのくらいの難易度で、このスコアを取るためにはこのくらいの努力が必要」というところまで把握しています。
つまりTOEICスコアが直接的には役立たないとしても、TOEICを取得する過程での努力については、アピールできます。面接でも「計画を立ててその通りに実行する力があります。具体的にはTOEICで〜」のような形で、TOEICを絡めたアピールができます。
大学生はTOEIC受験者の割に高得点取得者が少ない
多くの大学生がTOEICを受験します。中には大学1年生時点でのTOEIC受験を義務付けている大学もあるほどです。中学高校までは英検を受ける方が多いですが、大学生になった途端に皆英検からTOEICにシフトしますよね。これは英検が学校の学習カリキュラムに沿って級分けされているのに対し、TOEICはビジネス英語に関する試験であることが原因です。
多くの大学生が受験するTOEICですが、高得点を取得できる大学生はほとんどいません。そんな中TOEICで高得点を取得すれば、就活生の中でも目立った存在になれるのは確実です。
TOEICスコアを使って就活無双するために必要なスコアは最低でも600点
TOEICスコアは就活に役立ちます。TOEICは990点満点の試験ですが、何点をとっても就活で無双できるわけではありません。TOEICを使って就活で無双するためには、最低限取得しておくべきスコアがあります。
TOEICの平均点は毎回600点前後
まずTOEICの平均点は、580〜600点前後です。もちろん試験によって差はありますが、平均するとこのくらいです。ちなみに大学生のTOEIC平均点は、全体の平均点よりもやや低く、540点程度です。
TOEICを就活で役立たせるためには、最低でも平均以上のTOEICスコアは取得しておくべきでしょう。例えばTOEIC400点と履歴書に書いても、マイナスイメージになるだけです。「私の英語力は平均以下です」と自分から発表しているようなものですよね。それならば履歴書にTOEICスコアを記載しない方がまだマシです。
英語初心者はまずは600点を目指そう!
英語初心者でTOEICを就活に活用したいと考えているのなら、まずはTOEIC600点を目指しましょう。TOEIC600点が就活でTOEICを活用するための最低ラインです。無双とまではいきませんが、TOEIC600点を取得すれば、大半の企業では英語力があると認められるでしょう。
TOEIC600点を取得するのはそこまで難しくありません。中学レベルの単語と文法に加えて、高校レベルの単語、TOEIC頻出の単語と問題演習を行えば、1日1時間半、3ヶ月程度学習すれば取得できるはずです。
勉強を始めるのは、早ければ早いほどいいです。なぜなら大学の学年が上がっていくにつれて、中学高校で学んだ英語を忘れてしまうからです。受験勉強の記憶が残っているうちに、目標のTOEICスコアを取得してしまいましょう。
TOEIC600点を取得するための詳しい勉強方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
730点や860点取れると尚良い
履歴書にTOEICスコアを記載する際の最低ラインは600点です。しかし730点や860点以上取れるとさらに良いです。730点や860点以上のTOEICスコアを取得すれば、まさに就活で無双できますよ。
730点や860点と数字の区切りが中途半端なのには理由があります。これらの数字はTOEIC600〜990点を分割した際の数字です。600・730・860・990と130点ごとに分割されますよね。
企業の募集要項にも、TOEIC700点以上ではなく、730点以上や860点以上と記載される場合が多いです。一般企業であれば、TOEIC600点でも十分ですが、航空関係や観光、ホテル業界などでは、700点以上のスコアが求められることも珍しくはありません。
しかし最初からTOEIC730点や860点を目標してTOEIC対策を行うのはおすすめできません。なぜならTOEICは目標スコアによって、取るべき対策が異なるからです。例えばTOEIC600点を目指す場合は基礎学習が中心です。一方で730点や860点を目指す場合は、実践問題が中心です。
600点を目指すのに実践問題を中心に学んだり、730点や860点を目指すのに基礎学習ばかり行っても意味はありません。TOEIC600点をすでに取得している方は、それ以上のスコアを目指すべきです。しかしそうでない方は、まずはTOEIC600点を目指しましょう。
最初から高い目標を掲げすぎると、達成できる気配がなく、挫折につながります。そうならないためにも、目標は小刻みに設定して、少しずつ目標を達成し、成功体験を次のモチベーションにしながら学習を継続しましょう。TOEICは年に10回近く開催されています。
スコア別のTOEIC学習方法については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:TOEIC600点取得のための勉強法とコツまとめ【初心者OK】
関連記事:TOEIC730点を取るための勉強法とおすすめ参考書3選を紹介!
関連記事:TOEIC860点のレベルや突破のための勉強方法まとめ
まとめ
TOEICは確実に就活に役立ちます。そしてスコアによっては就活での無双も可能です。TOEICスコアは1週間や2週間で簡単に伸びるものではありません。最低でも3ヶ月程度はTOEIC対策に費やす必要があります。
就活が始まってから急いでTOEIC対策を始めても手遅れです。早速目標スコアを決めて、今日からTOEIC対策を始めましょう。