試験対策で大切なのは、過去問を解いて問題に慣れたり問題の傾向を掴んだりすることです。多くの試験では、公式に過去問が公開されたり出版されたりしています。
しかしTOEICでは、過去問は公開も出版もされていません。それどころか問題用紙の持ち出しすら禁止されています。
しかし実はTOEICの過去問は存在します。本記事では以下の内容について解説します。
- 「TOEICに過去問はない」は半分嘘
- TOEIC公式の実践問題集が出版されている
- 安くたくさんの実践問題を解く方法
TOEICで高得点を取るためには、実践問題演習は欠かせません。記事を最後までチェックして、過去問の入手方法や自分にあった実践問題集を知りましょう。
「TOEICに過去問はない」は半分嘘
日本国内のTOEIC受験者の中では「TOEICに過去問はない」という認識が一般的です。過去問がないので、実践問題集を購入して、本番に近い学習をしています。確かに日本国内ではTOEICの過去問は公開されていません。しかし海外ではTOEICの過去問が出回っています。
韓国ではTOEIC過去問が解ける
韓国ではTOEIC公開テストの過去問が販売されています。「ETS TOEICの定期試験既出問題集」という名前で販売されており、TOEIC公式が出版しているので安心です。リスニングとリーディングに分けて出版されているタイプと、リスニングとリーディングどちらも収録されているタイプがあります。どちらも1冊で1000問以上の問題が収録されています。
日本では過去問が販売されず、韓国では過去問が販売される理由は、韓国にはTOEIC IPテストがないからです。TOEIC IPテストは過去問から問題が作られるので、過去問を公開してしまうと、対策が容易になります。
TOEIC IPテストとTOEIC公開テストの違いが分からない方は、以下の記事を確認してください。
関連記事:TOEICの種類は3種類!就活&転職ではどれを受けるべきか解説
日本語非対応かつ高価なのでおすすめはできない
韓国版のTOEIC過去問「ETS TOEICの定期試験既出問題集」は、日本でもAmazonなどのECサイトから購入できます。しかし本書は本来韓国で販売されている過去問なので、日本語には対応していません。問題を解いて丸つけまではできますが、その他は全て韓国語で記載されています。
また国内で購入する際は、韓国から輸入したものを購入することになります。よって在庫が不安定かつ値段が割高です。Amazonでは、韓国で販売されている値段の2倍程度の価格で販売されていることが多いです。1冊1万円以上するときもあるので、購入はおすすめできません。
あえて公式の過去問に頼らずとも、本番の傾向を掴んだ実践問題集を購入すれば、十分TOEIC対策ができます。国内の実践問題集を解いた方が、解説も理解できるのでおすすめです。
TOEIC公式の実践問題集が出版されている
過去問ではありませんが、TOEIC公式が実践問題集を出版しています。現在公式から実践問題集が7冊出版されており、1冊でTOEIC2回分(400問)が収録されています。
TOEIC公式が出版している実践問題集は、数あるTOEIC実践問題集の中で唯一、TOEIC公式と同じ問題制作陣が問題を作っています。またリスニングテストのナレーターもTOEIC本番と同じです。よってTOEIC公式の実践問題集は、国内で販売されているTOEIC公式問題集のなかで、最も本番に近い実践問題集と言えます。
実践問題集の値段は高い
TOEIC公式が出版する実践問題集には1つだけ欠点があります。それは値段が高いことです。TOEIC公式の実践問題集は、TOEIC2回分(400問)が収録されて、3,300円です。
一方他の実践問題集は、同じ値段でより多くの問題が収録されています。例えば2017年に出版された「TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問」は、TOEIC3回分(600問)が収録されて、2860円です。
また2020年に出版された「TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+」は、TOEIC3回分(600問)が収録されて、3,300円です。
Amazonでも星4.5以上を獲得している人気の実践問題集なので、節約して多くの問題を解きたい方は上記2冊のどちらかの購入がおすすめです。
安くたくさんの問題を解きたいならスタディサプリTOEICがおすすめ
TOEICの実践問題は、1つ1つ丁寧にこなすことも大切ですが、量をこなすことも大切です。何度も何度も実践問題を解くことで、時間配分に慣れます。
関連記事:TOEICスコアは時間配分で大きく変わる!秒単位で解説
また「実践問題を解いて復習をし、再び別の実践問題を解く」これを繰り返せば、一度解けなかった問題が解けるようになります。
実践問題の量をこなすためには、上記で紹介した、400問や600問しか収録されていない問題集を購入しただけでは不十分です。
そこでおすすめなのがスタディサプリTOEICです。
スタディサプリTOEICとは?
スタディサプリTOEICとは、月額2,728円〜で、TOEIC対策ができる学習サービスです。参考書ではなく、アプリやWebから利用します。テレビCMでもよく見かける人気のサービスです。
スタディサプリTOEICでは、以下のコンテンツを学習できます。
- パーフェクト講義
- パーフェクト講義(英文法編)
- TEPPAN英単語
- 実践問題集
- 基礎英文法
- 基礎英単語
- 1分クイズ
その中でも特におすすめなのがパーフェクト講義です。パーフェクト講義では「神授業」で話題の関先生の講義動画を300本以上視聴できます。
スタディサプリTOEICに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:スタディサプリTOEICは効果ないは嘘!効果が出る人出ない人の特徴を解説
スタディサプリTOEICには実践問題が20回分収録されている
スタディサプリTOEICには、実践問題がTOEIC20回分収録されています。20回分なので問題数に換算すると4000問です。
月額2,728円〜なので、月に3回以上実践問題を解けば、400問や600問しか収録されていない参考書を購入するよりもお得です。本気でTOEICスコアを伸ばしたいのなら、月3回以上の実践問題演習は必須です。
またスタディサプリTOEICの実践問題は、ただ問題を解いて解説を読むだけではありません。全ての問題にディクテーションやシャドーイングがついています。また特に大事な問題には講義動画がついています。
関連記事:TOEIC対策にディクテーションをおすすめする3つの理由
関連記事:TOEIC対策にシャドーイングは有効?得られる効果と注意点を解説
月額2,728円〜で実践問題以外に、単語や文法、パート別対策など、TOEICに関する一通りの対策が行えます。
まずは7日間の無料体験を通して、そのお得さを味わってみましょう。TOEICスコアアップがグンと近づきます。
まとめ
TOEICの過去問について解説しました。TOEICの過去問は韓国版を購入できますが、値段や購入の手間を考えると、あまりお勧めできません。もし韓国に旅行に行く機会があれば、書店によって購入してみるのも良いでしょう。
まずは、解説がしっかり読める国内の実践問題集を解いたり、スタディサプリTOEICに収録された20回分の実践問題で量をこなしたりしましょう。