TOEICには、TOEICならではの問題形式や頻出単語があります。よってTOEIC IPテストを受験する方は、日常英会話用の教材ではなくTOEIC専用の教材を用意して対策すべきです。
そこで本記事では、TOEIC IPテスト対策におすすめの本・参考書・教材ランキングTOP5を紹介します。TOEICを初めて受ける方やTOEIC600点以下の英語初心者の方におすすめの教材を紹介しています。
記事を最後までチェックすれば、TOEIC IPテスト対策に何が必要なのかが分かり、万全の状態で対策をスタートできますよ。
TOEIC IPテストの概要について先に知っておきたい方は以下の記事をご確認ください。
関連記事:TOEIC IPテストとは?対策・勉強法や公開テストとの違いまとめ
TOEIC IPテスト対策に使用する本・参考書・教材の選び方
TOEIC IPテスト対策に使用する本・参考書・教材を選ぶ際に気をつけるべきことは以下の2つです。
- all-in-one教材1つかジャンル別教材を複数購入する
- 初心者向けの教材を購入する
それぞれ詳しく見てみましょう。
all-in-one教材1つかジャンル別教材を複数購入する
TOEIC IPテスト対策用の教材といっても、内容は多岐に渡ります。TOEIC IPテストでは、具体的に以下の内容の対策が必要です。
- 単語
- 文法
- パート別対策
- 実践問題
よって本格的にTOEIC IPテスト対策を行うのであれば、単語帳1冊・文法書1冊・パート別問題集1冊・実践問題集1冊の最低4冊の参考書が必要です。
ただし参考書ではなくWebやアプリから使用できる教材であれば、all-in-oneなので、単語・文法・パート別対策・実践問題全てが1つのサービスに含まれています。
TOEIC IPテスト対策を行うのであれば、参考書を4冊か、all-in-oneのWeb教材のどちらかが必要です。
ちなみに本記事では、Web教材1つと単語帳1冊・文法書1冊・パート別問題集1冊・実践問題集1冊の、合計5つの教材を紹介しています。
初心者向けの教材を購入する
TOEICは、初心者から上級者まで全員が同じ問題を解く試験です。英検のようにレベル別に1級2級と分かれていません。
英検の場合は、5級受験者は5級対策用の教材を購入しておけば間違いありません。しかしTOEICには級はないので、教材を選ぶ際は初心者向けの教材を選ぶように気をつける必要があります。
間違っても中級者向け・上級者向けの教材を選んではいけません。中級者向け・上級者向けの教材には、初心者が解けないような問題しか収録されていません。
初心者向けの教材のタイトルには「はじめて」という文言や「初心者向け」「400点を目指す方向け」「600点を目指す方向け」のような記載があるので、それを目印にしましょう。
TOEIC IPテスト対策おすすめ本・参考書・教材ランキングTOP5
TOEIC IPテスト対策におすすめの本・参考書・教材は以下の5つです。
- スタディサプリTOEICベーシックプラン
- 金のフレーズ
- はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集
それぞれ詳しく見てみましょう。
スタディサプリTOEICベーシックプラン
価格:月額3,246円
「スタディサプリTOEIC」は、TOEICのall-in-one教材です。Webもしくはアプリから利用可能で、単語・文法・パート別対策・実践問題の全てが月額3,246円で利用できます。
スタディサプリTOEICの特徴は、単なるall-in-one教材ではなくコンテンツの質が高く、量も豊富である点です。
例えばスタディサプリTOEICの実践問題演習では、20回分の模試を解くことができます。そしてその全てが解説付きで特に難しい問題には、神授業でお馴染みの関正生先生の講義動画がついています。
TOEICの模試は、参考書で購入すると2回分1セットで3,000円以上します。それがスタディサプリTOEICだと月額3,246円で20回分、それも他のコンテンツも充実しています。
スタディサプリTOEICは今回紹介する5つのコンテンツの中で最もおすすめできる教材です。TOEIC初心者からTOEIC満点を取るまでスタディサプリTOEICだけでも十分なはずです。
スタディサプリTOEICベーシックプランについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:スタディサプリTOEICは効果ないは嘘!効果が出る人出ない人の特徴を解説
金のフレーズ
価格:979円
「金のフレーズ」は、TOEIC頻出単語を1,000語収録した単語帳です。TOEIC単語帳の中で最も人気があり、Amazonでは英語カテゴリーで長い間ベストセラー1位を獲得しています。
金のフレーズでは、以下のレベルに分けて単語が収録されています。
- 600点レベル 助走の400語
- 730点レベル 加速の300語
- 860点レベル 飛躍の200語
- 990点レベル 頂点の100語
他の単語帳は「600点レベル」「730点レベル」のようにスコアごとに分かれているものが大半です。一方で金のフレーズは、600点レベルから990点レベルまでの英単語がまとめて収録されています。よってTOEICを初めて受けてから高得点を取得するまで、長く使えます。
また金のフレーズには、著者のTEX加藤氏がTOEICを受験してまとめたTOEICに関するTIPSが収録されています。TIPSは面白いものも多く息抜きになりますし、TOEICのスコアアップにも繋がります。
はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
価格:1,980円
「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略」は、TOEIC全7パートの解き方や勉強法、練習問題などを収録した参考書です。
TOEICを初めて受験する方は、各パートでどんな問題が出題されるのか、どうやって解けばいいのか、どうやって勉強すればいいのかが分からないはずです。
本書があれば、そういった基礎的なことを一通り学習できます。
TOEIC IPテスト受験者の中には、パート別の対策を一切せず、ぶっつけ本番で試験に臨む方がいます。ぶっつけ本番で試験に臨む方の比率は、TOEIC 公開テストと比べても高い傾向にあります。
これはおそらく、TOEIC IPテストは塾や大学から受験するように言われて、仕方なく受験している方が多いのが原因です。
本書では、各パートの対策を広く浅く行います。よって本書を一通り学習したからといって、各パートで高得点が取れるわけではありません。しかしTOEIC IPテストを初めて受験する方で、各パートの対策について詳しく知らない方には是非試してほしい参考書です。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
価格:2,530円
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」は、TOEICパート5・6で出題される文法問題を1,000問収録した参考書です。
TOEICパート5・6対策用の参考書はいくつも出版されています。しかし文法問題だけを1,000問も集めた参考書は本書だけです。
TOEICパート5・6では、語彙問題と文法問題(品詞問題)が出題されます。そしてその中でも文法問題(品詞問題)の比率が圧倒的に高いです。
本書を一通り解いておくことで、ついつい分からないまま放置してしまいがちなTOEICパート5・6の文法問題を対策できます。
単元ごとに解説を読んで問題演習という流れなので、1問1問理解した上で問題を解き進めることができますよ。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
価格:3,300円
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」は、TOEICを運営するETSが出版している唯一の問題集です。
TOEICを模試形式で解ける問題集は他にもいくつか出版されています。しかし本書には、他の実践問題集にはない、次のような特徴があります。
- TOEIC本番と同じ問題制作陣が問題を制作
- リスニングのナレーターがTOEIC本番と同じ
つまり本書は、数あるTOEIC実践問題集の中で最も本番に近い状態で問題演習ができる問題集です。
本書には、合計2回分の模擬試験が収録されています。各問題に解説がついているので復習もできます。
この記事を書いている2022年8月現在、8冊の公式問題集が販売されています。8冊目が最も新しく、最新の問題傾向などにも対応しているので、購入する場合は8冊目から順番に購入するようにしましょう。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集の効果的な使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:TOEIC公式問題集の効果的な使い方を徹底解説【今日から実践可能】
TOEIC IPテスト前3ヶ月の学習スケジュール
TOEIC IPテストの受験3ヶ月前からの学習スケジュールを以下3つの手順で解説します。
- 単語学習
- パート別対策
- 実践問題演習
それぞれ詳しく見てみましょう。
単語学習
TOEIC IPテストで最も大切なのが単語学習です。単語学習はTOEIC IPテスト対策を始めてからTOEIC IPテスト直前まで、ずっと継続します。
TOEIC IPテストにおいて単語学習が最も大切な理由は、TOEICは語彙力さえあれば問題に正解できる可能性がグンと上がる試験だからです。
TOEICは3つか4つの選択肢の中から適切な答えを選ぶ試験です。語彙力があれば英文の大まかな意味が理解できるため、選択肢を絞り込むことができ、正答率が上がります。
TOEICでは極論、和訳をする能力しか問われません。英語を聞いて日本語に訳す、英語を読んで日本語に訳す、この2つの能力が問われます。よってTOEIC単語を学ぶ際は、英訳ではなく和訳を行う練習をしましょう。
パート別対策
TOEIC IPテストの頻出単語を最低限覚え、中学・高校レベルの英単語も頭に入っている状態だと、TOEIC IPテストの問題がある程度読めるようになります。
TOEIC IPテストの問題がある程度読めるようになったら、パート別対策に移りましょう。
TOEIC IPテストには全部で7つのパートがあります。まずは全パート、それぞれどんな問題形式なのか、どういう風に問題を解けばいいのかを確認します。
その後は全パートを広く浅く学ぶのではなく、スコアを伸ばしやすいパートに絞って、狭く深く学びましょう。具体的には、TOEICパート1・2・5・6を重点的に学習することをおすすめしています。
実践問題演習
単語学習を継続し、パート別対策も一通り終わったら、最後の仕上げに実践問題演習です。
TOEIC本番では、2時間続けて問題を解き続けなければなりません。実践問題演習で、その体力をつけましょう。またTOEIC本番の時間配分の感覚も掴みましょう。
実践問題演習はただ解いて終わりにならないことが大切です。どのパートの正答率が高くてどのパートの正答率が低いのかを調査したり、間違えた問題を時間をかけて復習したりすることが大切です。
まとめ
TOEIC IPテスト対策におすすめの本・参考書・教材ランキングTOP5を紹介しました。気になるTOEIC IPテスト対策用の教材は見つかりましたでしょうか?
まずはall-in-one教材として紹介したスタディサプリTOEICベーシックプランか、参考書4冊を購入して、TOEIC IPテスト対策を始めましょう。
参考書の場合は書店に足を運ぶ必要があります。ネットで購入しても最低1日は待たなければなりません。
しかしスタディサプリTOEICベーシックプランであれば、今すぐその場で始められます。また7日間の無料体験期間中に解約すれば、料金は一切かかりません。
この熱量のまま、TOEIC IPテスト対策のスタートダッシュを切りましょう!
関連記事:スタディサプリTOEICは効果ないは嘘!効果が出る人出ない人の特徴を解説