「思うようにTOEICスコアが伸びない」「何から勉強を始めたら良いのか分からない」そんな方におすすめの勉強方法がディクテーションです。
ディクテーションは、TOEIC初心者から上級者まで、全てのTOEIC受験者におすすめできる勉強方法です。正しい方法でディクテーションを行えば、TOEICスコアは必ずアップします。
本記事では、以下2点について解説します。
- TOEIC対策にディクテーションをおすすめする3つの理由
- ディクテーションをする際の注意点
ディクテーションに関する正しい知識を得て、TOEICスコアアップを目指しましょう。
ディクテーションとは?
ディクテーションは、流れる音声を文字に書き起こす勉強方法です。英会話やリスニング用の音声を流し、聞こえる単語を一言一句、紙に書き起こします。
ディクテーションをすると、当然書き起こせる単語と書き起こせない単語に分かれます。書き起こせる単語は、あなたが聞き取ることができ、綴りも知っている単語です。書き起こせない単語は、あなたが聞き取ることができない単語か、聞き取れても綴りがわからない単語です。
このように、ディクテーションによって、あなたが聞き取れる単語とそうでない単語を明確に区別できます。普段はなんとなく聞きとれないまま聞き流していた音声も、ディクテーションによって、なぜ聞き取れないのか、どこが聞き取れないのかがわかります。
聞き取れない箇所が分かれば、後はその単語を重点的に学習するだけです。ディクテーションは、自分の苦手を見つけることに適した勉強方法です。
TOEIC対策におけるディクテーションの方法
英会話学習におけるディクテーションと、TOEIC対策におけるディクテーションは、方法が異なります。
まずTOEICは、リスニングとリーディングの試験です。つまりTOEICのスコアアップだけを考えれば、ライティングとスピーキングのスキルは不要です。
TOEICで高得点を取るためのディクテーションでは、綴りを正確に書く必要はありません。単語の聞き取りができれば綴りは間違えていてもOKです。
TOEIC対策にディクテーションがおすすめな3つの理由
TOEIC対策にディクテーションがおすすめな理由は3つあります。
聞き取れない単語がピンポイントで分かるから
ディクテーションの1番のメリットは、聞き取れない単語がピンポイントで分かることです。ディクテーションをしなければ、聞き取れなかった音声のどこを聞き取れなかったのか、把握することがないまま放置してしまうことも多いはずです。
特にTOEICをはじめとする英語資格試験では、一単語聞き取れるか否かで、問題に正解できるかどうかが別れます。問題演習で聞き取れない単語をピンポイントで把握して、そこを重点的に復習することで、本番で同じ音声が流れたときには、聞き取れるようになります。
またリスニングのみならず、リーディングパートで知らない単語に遭遇することも減ります。
繰り返し聞くことで効率的に学習ができるから
ディクテーションは、「分からない単語を見つける→対策をする」の流れが明確です。分からない単語を見つけたら、その単語の部分の音声を何度も聞くだけです。
どうしても聞き取れなければ、再生速度を遅くしても良いでしょう。また普段から速いスピードで聞くようにすれば、本番で音声が聞き取りやすくなります。
勉強方法によっては、自分が分からないところが分かっても、その後どうすればいいか分からないことがあります。ディクテーションはそんなことはなく、繰り返し音声を聞くだけで効率的に学習できます。
将来的にはスピーキングにも役立つから
ディクテーションは、将来的にはスピーキングにも役立ちます。なぜなら、聞き取れる単語は話すこともできるからです。反対に、聞き取れない単語は話すことができません。
TOEICを学習する目的は、就職や進学など様々です。しかし、TOEICで高得点を取得することが最終目標だという方は少ないのではないでしょうか。TOEIC高得点を取得して、それを足がかりに何かを成し遂げ、最終的には英語が話せるようになりたい方が多いはずです。
しかしTOEICは、リスニングとリーディングの試験です。TOEICで高得点を取得したからといって、英語が話せるようになるわけではありません。
TOEIC高得点取得を、少しでも英会話習得に結びつけるためにも、ディクテーションはおすすめの勉強方法です。
ディクテーションをする時の注意点
ディクテーションをするときの注意点を3つ説明します。
正しくディクテーションをするコツは以下の3つです。
- まずは最低限の単語を覚えてから
- 綴りは気にしない
- 復習が一番大切
ディクテーションはTOEIC600点未満の方にはおすすめしない
まずディクテーションはTOEIC600点未満の方にはおすすめしません。TOEICの平均点は毎回580点前後なので、TOEICスコアが平均以下の方には、ディクテーションはおすすめできません。
なぜなら、聞き取れない単語が多すぎると、ディクテーションが成り立たないからです。TOEICスコアが低いということは、知らない単語もそれだけ多いということです。ディクテーションをしてほとんどの単語を聞き取れなかった場合、聞き取れない単語を復習するのに膨大な時間がかかってしまいます。
またそんなに分からない単語があるのなら、ディクテーションをせずに、最初から単語帳を使って単語学習をした方が効率的です。
ディクテーションはTOEIC初心者にもおすすめできる勉強方法ですが、TOEICスコアが600点に満たない方は、単語や文法などの基礎学習から始めるべきです。
綴りは気にしなくてOK
TOEICで最短でスコアアップを目指すのであれば、単語の綴りは気にしなくてOKです。本来ディクテーションは、単語の綴りが分かるかどうかも確認できる勉強方法です。
しかしTOEICはリスニングとリーディングのテストで、綴りは関係ありません。確かに英語圏で生活するためには、英語の綴りまで覚える必要があります。しかしTOEICスコアをあげたいのであれば、綴りを覚える時間を、何か他のTOEIC対策に費やすべきです。
英語が聞き取れるようになれば、なんとなくの綴りは予想できるようになります。後は”L”が一つなのか二つなのか、”R”なのか”L”なのかなど、細かいところを覚えるだけです。
必ず復習する機会を作る
ディクテーションで自分が聞き取れない単語がわかったら、必ず復習しましょう。分からない単語がわかっても、そのまま放置していては意味がありません。分からない単語を復習して、次同じ問題が出たときに分かるようにしてこそ、意味があります。
またその場で一度覚えるだけでなく、1ヶ月で3回は復習をしてください。なぜなら1ヶ月間のうちに3回復習をすれば、その記憶は忘れにくくなると言われているからです。一方、一度覚えたことも1ヶ月間全く復習をしなければ、1ヶ月後には8割忘れてしまします。
勉強=復習といっても過言ではないくらい、復習は大切です。
まとめ
TOEICスコアアップのためには、ディクテーションは必須です。しかし正しい方法でディクテーションを行わなければ、効果は半減します。
以上3つに気をつけながらディクテーションを行いましょう。ぜひ本日のTOEIC対策から、ディクテーションを取り入れてみてください。