TOEICは英語力を測る試験ですが、英語力さえあればハイスコアを取れるわけではありません。純粋な英語力以外にも重要なことがあります。それがテクニックです。TOEICの傾向を把握し、テクニックを駆使することでよりハイスコアを目指せます。
本記事では、TOEICスコアアップに必須のテクニック10選を紹介します。
テクニックは、知っているだけでダイレクトにスコアアップにつながります。本記事で紹介するテクニックを学べば、TOEIC700点や800点も夢ではありません。
TOEICには数多くのテクニックが存在する
試験には傾向があり、その傾向に沿った対策をするのは当然のことです。例えば大学入試でも、各大学の過去問を解いて傾向を掴んだ方が、ただ受験科目の参考書だけを学習するよりも効果的です。
TOEICも他の試験と同じように、TOEICならではの特徴・傾向があります。特徴や傾向を理解して、テクニックを駆使することで、伸び悩んでいたスコアも上がります。
TOEICスコアはテクニックを知っているかどうかで大きく変わる
TOEICはビジネス英語や日常英語に関する試験です。英語力をつけて試験に臨むことで、高得点が取得できます。しかしテクニックを知っているかどうか、そしてテクニックを上手く使いこなせているかどうかもスコアに大きく影響します。
TOEICは全7つのパートで構成される試験です。各パート、問題形式が全く異なり、それぞれにテクニックが存在します。
TOEICテクニック10選
TOEICテクニック10選を紹介します。どれも知るだけでスコアアップに直結するものばかりです。早速本日から使ってみてください。
TOEICリスニングのテクニック
TOEICリスニングのテクニックを5つ紹介します。
【パート1】時制を意識する
TOEICパート1は、TOEIC全7パートの中で最も簡単なパートです。TOEIC700点以上を目指すのなら、パート1は全問正解、少なくとも1問ミスまでに留めたいところ。
TOEICパート1はひっかけ問題が多いパートで、特に多いのが時制のひっかけ問題です。例えば以下2つの表現。
- “be being ~ing”(〜されているところだ)
- “have been ~ing”(ずっと〜している)
音は似ていますが意味は異なります。主語が”I”の場合は特に聞き分けが難しいです。
- “I’m being ~ing”
- “I’ve been ~ing”
TOEICパート1を解くときは、時制を意識しましょう。上記のような表現は、音声を何度も聞いて、聞き分けられるようにしておきましょう。
【パート2】疑問詞を必ず聞き取る
TOEICパート2は、質問を聞いてその回答を選ぶ問題です。当然質問を聞き取らなければ正解は分かりません。特に文頭の疑問詞を聞き取ることが大切です。疑問詞は全部で8つあります。
- what
- who
- when
- whire
- which
- whose
- why
- how
疑問詞さえ聞き取れば、そのほかの表現を聞き取れなくても正答できる確率がグンと上がります。なぜなら疑問詞から正しい選択肢を推測できるからです。
例えば”where”で聞かれれば、答えは「どこどこです」となるでしょう。”whose”で聞かれれば、答えは「だれだれのものです」となるはずです。
このように疑問詞さえ聞き取ることができれば、解ける問題が増えます。疑問詞は必ず文頭にきます。TOEICパート2では、文頭に集中してください。
【パート2】そらしの表現
TOEICパート2では文頭の疑問詞を聞き取るべきと解説しました。しかし疑問詞を聞き取れば必ず正解が分かるわけではありません。TOEICパート2にも頻出のひっかけ問題があります。それが「そらしの表現」です。
そらしの表現とは、聞かれたことに対して、明確に答えない表現のこと。例えば、”where”で聞かれたのに、場所を答えずに「私は知りません」や「彼に聞いてみたら?」と答えるパターンです。
“where”で聞かれたら必ず選択肢の中に場所を表すものがあるとは限りません。逆に、そらしの表現がわざわざ選択肢の中にある場合は、それが正解になる可能性が高いです。
【パート3・4】3人の対話は諦めることも視野に
TOEICパート3・4では、登場人物が3人のやりとりが数問出題されます。登場人物3人のやりとりは、登場人物2人のやりとりと比べて、難易度が高いです。よって、3人のやりとりの場合は、諦めることも視野に入れましょう。
最初から諦める必要はありませんが「解けたらいいな」くらいの軽い気持ちで臨むべきです。問題が解けずに後にひきづってしまい、本来解けるはずの問題まで解けなくなることは避けましょう。
【パート1〜4】先読み
TOEICのリスニングでは、先読みが大切です。先読みとは、問題が放送される前に、前もって問題や選択肢に目を通すことです。先読みをして問題や選択肢を頭にストックしておくことで、よりスムーズに問題が解けます。
先読みできる時間は2つあります。まずは問題説明の時間です。各パート、問題説明と例題が放送されます。次に、次の問題の放送が開始されるまでの時間です。本来マークシートにマークするための時間ですが、先読みにも使えます。
ただし先読みのしすぎはNGです。なぜなら先読みしすぎて頭にストックできるキャパを超えてしまうと逆効果だからです。先読みするのは2〜3問までにしておきましょう。
TOEICリーディングのテクニック
TOEICリーディングのテクニックを5つ紹介します。
【パート5・6】問題タイプは3つだけ
TOEICパート5・6は空欄補充問題です。全部で以下3パターンの問題に分類できます。
- 語彙問題
- 文法問題
- 品詞問題
問題を解く前に選択肢を見て、上記3つのどれなのかを確認しましょう。語彙問題であれば、単語の意味を知っていなければ正解することはできません。一方文法問題や品詞問題では「この空欄にはこの形しか入らない」と断定できるので、単語の意味が分からなくても正解できます。
【パート5・6】文法問題・品詞問題は空欄の前後だけを見る
TOEICパート5・6の文法問題・品詞問題は、空欄の前後だけを見れば解けます。全文を読む必要はありません。なぜなら空欄の前後を見るだけで正解が分かったり、選択肢を3つや2つに絞り込めるからです。
例えば”〜have ( ) cooked〜”で選択肢が以下の4つだとします。
- been
- being
- be
- was
正解は”been”です。なぜなら現在完了形の受動態の形だからです。他の選択肢は文法的に当てはまりません。この場合、全文を読まずとも”have ( ) played”だけを見て瞬時に正解が判断できるはずです。
空欄の前後を見ても、選択肢が3つや2つにしか絞れなかった場合は、より広範囲を読みましょう。ただしそれでも全文を読む必要はありません。
【パート7】「※」に要注意
TOEICパート7の長文で「※」があった場合、そこにある文章が答えに関係している可能性が高いです。他にも”NOTICE”や”NOTE”などの表現も同様です。これらの注意書きは、何かの案内で例外を記載するときによく使われます。例えば「ただし3歳以下のお子様は無料です」のような形です。
これらの表現は、長文の端っこに小さく書かれていることが多く見落としがちです。長文では注意書きがないかチェックしましょう。
【パート7】設問1つずつ解く
TOEICパート7では、1つの長文につき、2〜5問の問題があります。解き方は以下の2通りです。
- 長文を全て読んでから問題を解く
- 設問を1つ読んで問題を解く
より効率的なのは、後者の「設問を1つ読んで問題を解く」です。なぜならTOEICパート7の長文では、文章の上から順に設問の答えがあるから。つまり、以下のような解き方がベストです。
- 設問1の内容を頭に入れる
- 長文を読み設問1を解く
- 設問2の内容を頭に入れる
- 長文を続きから読み設問2を解く
この方法だと、長文を一通り読むだけで、全ての設問の解答が終わります。一方、長文を全て読んでから問題を解くと、長文を何度も読み直す手間がかかります。
【パート5〜7】時間配分を守る
TOEICのリーディングパートでは、時間配分が大切です。まずは時間配分通りに問題を解いて、試験時間内に全ての問題を解き終えられるようになりましょう。難しい問題を解くことよりも、時間配分を守ることの方が大切です。なぜならTOEICはマーク式の試験なので、マークさえできれば正解の可能性はゼロではないからです。
TOEICの時間配分に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:TOEICスコアは時間配分で大きく変わる!秒単位で解説
まとめ
TOEICテクニック10選を解説しました。今回紹介したテクニックの多くは、知るだけで効果があるものです。早速今日のTOEIC学習で活かしてみましょう。