子供のタブレット使用のメリットとデメリットを解説!年齢別の使用目的から保護者の悩みまでも紹介

ここ数年、授業や学習塾などでも取り入れられているタブレット。

おもちゃメーカーからも子供用のタブレットが発売されていることからも、子供でも使えるツールとしての認識が高まっています。

しかし、タブレットで何ができるのか、不安に思う親御さんもいらっしゃるかもしれません。

「スマホを持たせるには早いと思うけれどタブレットは何ができるの?」
「タブレットを子供に持たせるメリットとデメリットは?」

この記事では、年齢別のタブレット使用のメリットやデメリット、使用目的などを紹介しています。

実際にタブレットを子供に持たせている親御さんの声も載せましたので、ぜひ参考にしてください。

目次

幼児のタブレット使用目的は知育玩具と同じ

幼児が使うタブレットは、おもちゃと同じ目的であることがほとんどではないでしょうか。

幼児にタブレットなどを使わせる主な理由は、親の手が離せないときに子どもを飽きさせないようにするためとの調査結果があります。

引用:平成27年7月総務省情報通信政策研究所 未就学児等のICT利活用に係る保護者の意識に関する調査報告書

大人の事情で出かけなければならないときに、電車で騒がれないようにするための手段として使われることもあるようです。

タブレットで幼児に何をさせるかは年齢にもよりますが、以下の3つが主なものです。

  • 簡単なゲーム
  • 写真の閲覧
  • 動画の視聴

こう見ると遊びの要素しかありませんが、知育の要素が入っているものを上手に使うことで学びに結びつけられます
画面に出てくる果物の数を数えたり、英語の発音を聞いたりするゲームは学習に結び付くはずです。

また、ほかには幼児向けの動画の視聴などもできます。

幼児が使うタブレットは、動画だけを見せているとテレビと同じにしかなりませんが、上手に使えば音声と画像が一緒になった知育玩具と同じととらえられます。

幼児がタブレットを使用するメリット

幼児がタブレットを使用するメリットは主に以下の3つです。

  • 家事や出かけている途中でも飽きない
  • ゲームでも学びの要素を入れられる
  • 机に向かって学習する習慣がつけられる

幼児がタブレットを使用する主なメリットは、一人でも遊んでくれることではないでしょうか。
家事や下の子のお世話で相手ができないときなどは、タブレットが活躍してくれます。

また、子供向けアプリも数多くあるため、子供の好みのものが選べるのもポイントです。

果物などの数を数えたり、英語のネイティブな発音を聞いたりできるのも、タブレットの特徴ではないでしょうか。
画像と音声を伴って遊びのように学べるのは大きなメリットと言えるでしょう。

また、年齢が上がるにつれてタブレットの学習教材を申し込む人が増えてきます。
学習といっても、パズルやひらがなのゲームなど遊びに近いものなので、楽しく取り組めるのも特徴です。

一人で机に向かえる習慣がつけば、小学校へ上がってからの学習準備にもつながります。

幼児がタブレットを使用するデメリット

幼児がタブレットを使用するデメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

  • 夢中になり過ぎてしまう
  • 使い過ぎによる目の影響
  • 鉛筆の練習ができない

タブレットは飽きさせないような工夫が凝らされているため、長時間でも続けてしまう恐れがあります。
鉛筆の使い方に不安が残るならば、お絵描きなどで鉛筆の使い方を学びつつ、上手にタブレットを使うのがベストです。

幼児が使うタブレットには機能制限が必須

幼児が使うタブレットは、幼児向けのアプリしか入れられないもの、もしくは幼児向けタブレット教材が望ましいでしょう。

一般的なタブレットは通信できる機器のため、好きなゲームを勝手にダウンロードしてしまったり、課金してしまったりと、思わぬところでトラブルにつながる可能性があります。

そのためにも、タブレット自体に機能制限の設定が必要です。
もしくは最初から幼児用に機能制限がされている、幼児向けのタブレットを使うのがベストです。

また、「1日〇時間だけの使用」といった設定をタブレット自体にしておくと、使い過ぎを防げます。

家でルールの例

幼児がタブレットを使用する前には、家庭内でルールを作りましょう。

主なルールをいくつか挙げてみます。

  • 夕食時間を過ぎたら使わない
  • 一定の時間が経ったら休憩する
  • パスワードを親が設定する
  • 親のいる部屋でしか使わせない

幼児は夢中になると自分で止められないため、大人が管理することが大切です。

また、幼児は課金に対するリスクの意識がまったくありません。
リスク回避のためにも、「親のいる部屋以外では使用禁止」といったルールを設けるようにしましょう。

使い過ぎを防ぐために、「〇時から〇時の間だけ」「1日〇時間だけ」といったルールも必要です。
一般的なタブレットを知育目的として渡しても、将来的に動画や遊びの要素ばかりになる可能性があります。

知育目的で使うのであれば、オンライン学習がメインの教材を買うことをおすすめします。

保護者の悩み

うちも仕方なくアマゾンプライム的なの 検討してるけど 幼児にコントロールが悩みどころ…
いま僕の出勤までのお約束で知育ゲームをiPadでやってる— Tetz Tashiro💉💉💉 (@nousagi_tetz) April 19, 2020

引用:Twitter Tetz Tashiro💉💉💉 (@nousagi_tetz) April 19, 2020

自宅待機期間の金曜日までは息子にタブレット無制限で与えているので土曜日からがこわい😣😣なんとか生活習慣整えるのとタブレット時間を決めないと。来週から保育園行けるようにしておかないと大変。とりあえず外に出よう。— 🐰hani🐰 (@Ohani_English) March 17, 2022

引用:Twitter 🐰hani🐰 (@Ohani_English) March 17, 2022

幼児はまだ自制がきかない年齢です。
大人がうまく時間を管理して、タブレットと付き合えると良いのではないでしょうか。

ルールが守れないようであれば、タブレット以外の夢中になれることを親が探すことも必要です。

小学生のタブレット使用目的はオンライン学習とゲーム

小学校へ上がるとタブレットの使用目的は、遊びのほかに授業に沿った学習が加わります。

幼児と同じように動画の視聴の割合は高いのですが、小学校入学を機にタブレット教材を使った学習を始める子も増えてきます。

学習は通信教育の専用タブレット教材で、ゲームは家にある一般的なタブレットで、と使い分ける子も出てくるようです。

小学生がタブレットを使用するメリット

小学生がタブレットを使用するメリットは以下のようなものです。

  • 動画や写真付きで学習できる
  • 授業の理解度が上がる
  • 場所を選ばず使える

小学校に入ると、学校からタブレットが支給されて、すでに授業で活用している子もいるはずです。

引用:学研教育総合研究所 小学生白書Web版

タブレットで学習するメリットは、動画や写真を交えた学習ができるということ。

朝顔の成長の様子や、立体図形を360°方向から見るなど、動画であればイメージが沸きやすく苦手を克服しやすいと言えます。

また、自宅で学校の授業が受けられる、などの場所を選ばないメリットもあります。

小学生がタブレットを使用するデメリット

小学生がタブレットを使用するデメリットは、主に以下のようなものです。

  • タブレット教材以外のタブレットは学習コンテンツ以外の誘惑が多い
  • 深く考えることが苦手になりやすい
  • 視力が低下しやすい

学習のためにとタブレットを渡しても、学習以外のコンテンツである動画やゲームなどのアプリが目に入ると気が散ってしまうものです。
そのため、一般的なタブレットを学習目的で買っても遊び道具となってしまうことがあります。

また、タブレット教材で学習する場合、視覚的な感覚で問題を解いてしまうことがあるため、同じ問題が出てくると深く考えずに答えを出してしまうことがあります。

タブレットなどのデジタル端末を使う機会が多いと、それだけ目に負担がかかります。
そのため、使用時間を区切るなど、使い過ぎないようにする工夫が大切です。

小学生が使うタブレットのおすすめは機能制限付きのもの

小学生が使うタブレットは、幼児と同じように機能制限がつけられるものが望ましいです。

とはいえ、幼児向けのタブレットでは物足りなくなってくる子がほとんど。
大人と同じタブレットを使いたがる子も出てくるでしょう。

そのような場合は、使用制限がかけられるタブレットを用意しましょう。
勝手にアプリをダウンロードできないようにする、課金できないようにするといった制限は忘れずにかけることが重要です。

また、小学校で使うタブレットはキーボード付きのものがあります。
キーボードに早いうちから慣れておくためにも、家でのタブレットもキーボードが用意できると良いのではないでしょうか。

また、小学生くらいになると自分で通信の設定ができる子も出てきます。
屋外で使用されたくないという場合は、Wi-Fi接続しかできないタブレットを購入すると安心です。

家でルールの例

小学生になると、ルールの範囲でタブレットを使える子が増えてくるはずです。

しかし、子供の要求に任せて親が折れてばかりいては、適切な使用ができなくなってしまいます。

「我が家はルール通りにできていないな」と思ったら、「〇歳になったから」「〇年生になったから」といった節目でルールの見直しをするとスムーズに行くはずです。

大切なのは、常に親と子供の意識を統一することです。

タブレットを使用するルールには以下のようなものがあります。

  • 宿題が終わってから使う
  • 時間を区切って使う
  • 休みの日は午後から使う
  • 親がパスワードを解除する
  • 夕飯の後は使用しない

家庭によってそれぞれルールがあるかとは思いますが、上のようなものが多いのではないかと思います。

時間に関しては、「〇分に1度10分の休憩を入れる」「土日は午後12時から夕飯までの時間内」、「1日〇時間以内」といったものが具体的な例として挙げられます。

また、夕飯の後は睡眠の質を上げるためにタブレットは使わない、といったルール作りも良いでしょう。

保護者の悩み

スマホやタブレットの使い方について娘たちと家族会議。良質な睡眠時間確保とスマホ依存に対する自制心を養うため、“親子”共々夜10時以降は使用禁止に。親も一緒というのがポイント。子に押し付けるのではなく共に学ぼう。どうしてもやりたいなら早起きすればいいだけさ。

— 長 善規(ちょ〜)@建築屋3代目 (@maruzen3rd) June 24, 2022

引用:Twitter 長 善規(ちょ〜)@建築屋3代目 (@maruzen3rd) June 24, 2022

息子、友達とラインを始めた瞬間タブレットのパスワード変えやがった。私の行動読んでやがる…孔明かお主は…😓

— そふらん (@jgOSmm1SvSBc90h) August 8, 2022

引用:Twitter そふらん (@jgOSmm1SvSBc90h) August 8, 2022

タブレットに夢中になってしまうと、睡眠時間を削って使ってしまうことも。

また、夢中になり過ぎるあまり、パスワードを自分で設定してしまう子もいるようです。
ブレットを使わせる前に、家庭でのルールを明確にしておきましょう。

ルールを守ることを約束させてから使うようにする、ルールを破ったらペナルティーがある、といったこともしっかり認識させることも大切です。

中高生のタブレット使用目的はオンライン学習と趣味

中高生になるとタブレットの使用目的は、オンライン学習と趣味になってきます。

ゲームや動画視聴以外の使い道として挙げられるのは、以下のようなものです。

  • イラストを描く
  • 動画を作成する
  • 作曲する

また、小学生と同じように通信教育のタブレット教材としても使われています。
高校生になるとパソコンやスマートフォンの所有率が増えることから、タブレットは卒業、という子が増えてくるのが特徴です。

中高生がタブレットを使用するメリット

中高生がタブレットを使用するメリットは、主に学習面で発揮されます。

  • 難しい図形が動画で学習できる
  • 画面共有などで直接相手とやり取りできる
  • タブレット教材の場合は学習結果が管理しやすい

中高生になると、図形やグラフなど数学で使用する視覚的な情報が複雑になってきます。
数字が変化するとグラフがどのようになるのか、なども動画を交えた学習であればイメージがつかみやすいメリットがあります。

また、学習しながら人とコミュニケーションを取る機会が増えるのも年齢が上がったときの特徴です。

コミュニケーションというとゲームなどのやり取りを思い浮かべますが、学習の途中で画面を共有し合うことなどもタブレットなら簡単にできます。

また、オンライン教材の場合は自分の苦手な部分が明確に分かるため、学習のポイントもつかみやすいと言えるでしょう。

中高生がタブレットを使用するデメリット

中高生がタブレットを使用するデメリットは、学習と離れた部分で表れる可能性があります。

  • オンライン教材以外だと学習以外の誘惑が増える
  • 動画やゲームに没頭して睡眠時間が減る

中高生になるとゲームや動画などの興味の幅が増えてきます。
それに合わせるかのように、インターネット上には莫大な量のコンテンツが存在します。

そのため、時間を忘れて夢中になってしまい、学習がおろそかになってしまうリスクがあるのです。

また、夜遅くまで使うと睡眠不足になってしまう可能性があります。

中高生が使うタブレットのおすすめは使用感にストレスのないもの

中高生へのタブレットのおすすめは「何に使うか」で変わってきます。
動画を見るだけなのか、イラストを描きたいのか、動画編集に使うのか、といった具合です。

負荷がかかるものはタブレットよりパソコンの方が適していますが、サブ機(控えの機械)として使ってもストレスを感じないスペックか、という点が重要になってきます。

また、「パソコンはまだいらないけれど、タブレットくらいはあった方がいいかな?」という考えでもキーボードは付属で購入しておくのがベスト
中高生のうちからキーボード入力に慣れておくと、大学や社会人になったときに苦労しません。

家でルールの例

中高生のタブレット使用のルールは、セキュリティと時間管理の面がポイントになってきます。

そのため、以下のようなルール作りをしている家庭が多いようです。

  • 〇時以降は使わない
  • 課金を伴うダウンロードはしない
  • 親が見られる環境にする
  • 有害サイトは見ない

年齢が上がっても、ある程度は親の目が届く状態にしておくのがベストです。
そのため、パスワードなどの情報を親子で共有している家庭も多いようです。

中高生になると、アダルトサイトなどの有害サイトの誘惑もあります。
サイト自体にウイルス感染や詐欺などのリスクが含まれていることがあるので、中高生の間は見ないように促すことも大切です。

保護者の悩み

ほんと子育てには悩みや苦労は付き物よ。
今の私は中2娘の進路かな?
とりあえず決まってはいるみたいやけど、起立性調節障害(低血圧)で不登校時期があったからその分を取り戻せるか本人次第やねんなーーーって呟いでるわしの隣でタブレットでゲームしとる娘よ……
宿題と勉強せぇぇぇぇぇぇぇい!笑

— sona (@sonamu0209) August 7, 2022

引用:Twitter sona (@sonamu0209) August 7, 2022

中高生になるとタブレットの使用は、子供に管理を任せる家庭が多いようです。
しかし、任せっきりにしてしまうと、詐欺まがいのサイトトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

ネットリテラシーなどについて家族で話ができるようにすると、トラブルに発展しにくいはずです。
タブレットやスマートフォンを見るばかりではなく、親子で話ができる機会を作ることも大切です。

年齢別タブレット使用普及率は小中学生が最も多い

タブレットスマートフォン
小学生30.5%29.9%
中学生30.5%58.1%
高校生17.8%95.9%
参考サイト:内閣府 平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査 『インターネット接続の利用状況』より

小学生や中学生までのタブレットはゲームや遊び、オンライン学習などに使われますが、高校生になると、より社会に合わせた通信機器の使用が始まるようになります。

そのため、タブレットよりもスペックの高いパソコンを持ち始める子が増えてくる、といった実状があるのです。
このような理由から、高校生になるとタブレットの所有率は低くなるようです。

さらに、スマートフォンの所有率が増えることから、スマートフォンで用を済ませる子が増えるのも要因なのではないかと考えられます。

まとめ:子供のタブレット使用には親がかかわること

子供のタブレット使用の目的や、メリットデメリットについて解説いたしました。

親の世代から見ると子供がタブレットを持つことは考えられませんでしたが、今は授業でも使われる「便利な家電」の位置づけになりつつあります。

タブレットの使用をまったく避けることはできないと思い、どのように使うのが良いのかを考えることが必要となります。
子供の性格を考えて、最良の付き合い方を家族で導き出せるようにしましょう。

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