プレゼンを聞いてもらうために気を付けるべきポイントとは?第一印象はどの程度影響するか

プレゼンテーション発表者の見た目で注意すべき点をご紹介します。

プレゼンテーションは伝えたいことを相手に理解してもらうことが目的です。第一印象という言葉がありますが、信頼できるか否かを判断する一つの要素に「見た目」があります。

とりわけコンペのような競争の場で言えることですが、もしあなた自身がいくら才能ある作品を作ろうとも、プレゼンテーションの印象が今一つだとすれば、そう簡単には合格点をを得ることが出来ません。

言い換えれば、良いプレゼンテーションさえ出来れば、第三者より際立つチャンスが十分にあるということです。

目次

プレゼンテーションの場では、自分自身の見た目が勝ち負けに大きく影響を及ぼす

プレゼンテーションを行なう際、オーディエンスが一番初めに得る情報は一体何でしょうか?

それはプレゼンテーションの内容でもなければ、あなたの話し方でもなくて、あなたの見た目(=外見)になります。

オーディエンスというのはあなたが話し始める前から、あなたの見た目の第一印象で「この人の話を聞いてみるか価値があるか」を判断します

見た目の重要さは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの研究内容でも明確にされています。

彼はコミュニケーションで相手に供与する印象のパーセンテージは、見た目や表情、しぐさなどといった視線視覚情報が実に実に半数以上を占有する55%を占めるということを研究で証明しました。

関連記事:メラビアンの法則とは?第一印象が重要なことは心理学が証明していた

好感を持たれる身なりのポイントを把握して、高評価を勝ち取りましょう

時間とエネルギーを使って関わった案件のプレゼンテーションが内容ではなく、あなたの見た目の印象だけで評価がマイナスを被るようなことだけは回避したいですよね。

相手に良い印象を与えるにはどのような点に注意すればよいのか、4つのポイントに絞ってご紹介します。

TPOをわきまえた、清潔感のある服装

服装による身だしなみというのは、見た目の印象に大きな影響を及ぼしますが、簡単に改善できるポイントになります。そのため、最初に見直すべきポイントとして服装が考えられます。

初対面での印象というのは、そう簡単には取り除けるものではありませんので、服装でネガティブイメージを持たれないよう、注意しましょう。

服装はいくつかの観点で気を配る必要があります。

何よりも大事なことは、以下の2点です。

  • TPOをわきまえて、相手の求める服装であること
  • 清潔感があること

言葉にすると「当たり前」と感じるかもしれませんが、意外と出来ていない人が多いと思いませんか?

あなたはワイシャツにシワが出来ないよう、アイロンがけが出来ていますか?

革靴に汚れが付かないよう、光沢を維持できるように磨けていますか?

スーツやネクタイの柄は、季節や相手のことを考慮した組み合わせになっていますか?

最後のスーツやネクタイの柄については、海外ではあくまでイメージで色を選ぶ風潮(情熱的に訴えるときには赤系、冷静さをアピールするときには青系など)がありますが、国内ではリクルートスーツに象徴されるように、ダークカラーのスーツが真面目と捉えられる印象があります。

服装は外から見えている部分すべてにおいて、清潔感とバランスを考慮することが重要です。

表情

服装と同じく、表情は相手に与える印象を大きく左右します。初対面で相手に好感を持たれることを願うなら、やはり笑顔がベストです。

但し、笑い方ひとつで相手に与える印象も大きく変わってきます。微笑みと馬鹿笑いでは印象が全く異なります。自身を示すためには、適度な微笑みが必要になります。

不動産業で売り上げトップの一流営業マンによると、必要なことは相手に対して共感を与える笑みが出来るか、ということなのだそうです。鏡を見ながら、笑みの練習をしたそうですが、現代ではスマホで自身の表情を録画してみるのは一つの手かもしれません。

緊張して強張った表情で話すよりも、自信のある笑みで説明されたほうが信頼感がある印象を相手に与えることが出来ます。

まずは自身の話し方を録画し、どのような顔をしているのか、確認してみましょう。

視線

視線というのは、自分自身のモチベーションやビジョンを相手に伝える為に極めて重要な項目になります。ずっと目が泳いでいては、不安がある、または自信がない印象を相手に与えてしまいます。

「ウソをつくときには目が泳ぐ」と言われているように、視線が忙しなく動いている状態は相手に不信感を与えてしまうのです。

本当に伝えたいことを述べるときには、相手の目をストレートにみることで、自分自身の真剣さをきちんと伝えた方が良いでしょう。

ところが、やたらに審査員や観客の目ばかり凝視しすぎるのは変です。そうならないために、普段は資料やスクリーン等に視線を置いて、アピールしたい部分で観客の目を見るようにするという具合にリズムをつけると効果があります。

また、大勢の前でプレゼンテーションをするときには広く全体を見るようにしましょう。例えば、右奥を見たら、次は左奥、左手前、右手前といったようにローテーションをすると良いでしょう。

視線は動かしすぎてもいけませんが、凝視したり、明後日の方向(天井など)を見ていれば良いものではありません。ポイントを押さえ、伝えるべきときには相手の目をしっかり見る、緩急と付けることで自分自身のリズムに相手を引き込みましょう。

姿勢

服装、表情、視線に続いて大切なことは、「姿勢」です。プレゼンテーションだけではなく、会話をしているときにも姿勢は見られています。

例えば、猫背で話している人は自信がないように思われますし、胸を張りすぎると自信過剰や上から目線といった印象を与えます。

座って会話をする場合には、足組みをすると相手に威圧的なイメージを与えますので、商談では避けるべきでしょう。

立ってプレゼンテーションしている場合、手を不用意にフラフラさせたり、体をゆすると落ち着きがなく、自信がない印象を与えます。

特に人間は「動くもの」をついつい見てしまう習性があります。手をフラフラさせているだけで、オーディエンスの視線が手に集まってしまい、本当に見てほしいプレゼンテーション資料から気が逸れてしまいます。

まっすぐに背筋を伸ばし、しゃきっと前を見ていると、堂々とした印象を受けますので、自信がプレゼンテーションをしている際にどのような動きをしてみるか、一度録画をしてみると良いでしょう。意識していないクセがあるかもしれません。

まとめ

今回はメラビアンの法則をもとに、視覚情報、聴覚情報、言語情報の中で重要とされている視覚情報=見た目の重要性をご紹介しました。

しかしながら、見た目だけを磨けば良いというわけではありません。ビジネスの世界では視覚情報、聴覚情報、言語情報のすべてで総合的に評価されます。

まずは入り口として、好感を持たれる見た目に注意を払いつつ、最終的には言動にも整合性があるよう、きちんと準備をしてプレゼンテーションに挑むことが最も重要です。

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