家庭でも大画面で映画やゲームを楽しむことが出来るとあって、プロジェクターの購入を考えている人もいるのではないでしょうか。
特にコロナ禍で在宅時間が増えたこともあり、注目を集めています。
従来のものよりも、格段に性能が向上したことから、現在では片手でも持てる小型サイズのモバイルプロジェクターも、数多く登場しています。
ただ単にプロジェクターが小さくなっただけなのでは?
そんな疑問を感じていませんか。
実際に家庭用のプロジェクターとモバイルプロジェクターには、どのような違いがあるのでしょうか。
性能の違いと、選ぶ際にチェックしておきたい部分を知って、購入に役立てて下さい。
モバイルプロジェクターが優れているポイント
モバイルプロジェクター最大の違いはそのコンパクトさです。
手のひらサイズにまで軽量化されており、一般的なプロジェクターと比べても、はるかに小さいことが分かります。
通常ならコンセントが必要なプロジェクターと違い、バッテリーが搭載されているものであれば、電源のない場所でも使用可能という点も優れています。
持ち運びが簡単で、コンセントがなくても使用できるという所から、外出先やアウトドアでも活躍してくれます。
パソコンやDVDプレーヤーだけでなく、スマホから映像を映すことが出来るものや、Wi-Fi接続対応の機種まで様々です。
安いものなら1万円台から購入することが出来るのも、初めてプロジェクターを買おうと考えている人には、モバイルプロジェクターは最適といえるでしょう。
モバイルプロジェクターのデメリット
小型ということもあり、一般的な家庭用プロジェクターと比べると、モバイルプロジェクターはどうしても明るさや解像度などの点で劣ってしまいます。
プロジェクターにはルーメンという画面の明るさを表す表記がされているのですが、モバイルプロジェクターではルーメンが低いものが多く、安易に価格だけで選んでしまうと、映像が全然見えないといった問題が起きる可能性もあります。ま
投影される画面の大きさが100インチ以下のものも多い為、想像していた大きさと違い小さく感じたという人も少なくありません。
プロジェクターの購入で確認したい表記
プロジェクターを購入する場合に確認すべき表記があります。
その中で、モバイルプロジェクターを購入する際に重要な3つのポイントをご紹介します。
明るさの性能「ルーメン」
モバイルプロジェクターの弱点とされているのが、明るさです。
先で少し触れたように、ルーメンの数値が低いと画面が暗く、映像が綺麗に見えません。
部屋の照明を消し、暗くした環境で使う場合なら、500~1,500ルーメン程あれば大丈夫でしょう。
ある程度明るい環境でも使いたいと考えているのであれば、3,000ルーメン以上の機種を選ぶようにした方がいいかもしれません。
ですが、モバイルプロジェクターでは1,000ルーメン前後が一般的です。
明るい環境には向きませんが、普通に使用する分には十分であるといえます。
ルーメンは特に違いを感じやすい部分でもあるので、あまりにも低いものを選ぶのは避けた方が賢明です。
当然ですが、性能が良くなればその分価格も高くなっていきますので、自分が利用するシーンや優先させたい項目と合ったものを選ぶと良いでしょう。
表示サイズと投影距離
投影する距離が長くなる程、画面も大きくなっていきますが、推奨される距離と合っていないと、上手く映すことが出来ません。
実際にプロジェクターを置く位置と、画面を映したい壁やスクリーンまでのおおよその距離を把握して、それに合った投影距離の機種を購入すると安心です。
プロジェクターとの距離が確保出来ない場所で使いたいのであれば、短焦点モデルがおすすめです。
普通であれば100インチ以上の大画面を映したい場合には、2~3m程の距離を必要とするのとは違い、短焦点モデルは距離を取らなくても、数十cmの距離で大きな画面で投影することが出来ます。
画質と解像度
画面をクリアに映す為に必要な部分で、解像度が高い順に、4K、フルHD、HD、SDとなっています。
画質表記 | 解像度(画素数) |
---|---|
4K | 画素数(720×480)480p |
Full HD(フルハイビジョン) | 画素数(1280×720)720p |
HD(ハイビジョン) | 画素数(1920×1080)1080p |
SD(スタンダード) | 画素数(3840×2160)2160p |
SD画質はDVDの画質、HD(ハイビジョン)は地上波デジタル放送の画質を指します。
解像度が高ければ、大画面でもぼやけることがなく、綺麗な映像を楽しむことが出来ます。
ただし、モバイルプロジェクターはHD~SDの間が主流なので、画質を気にするのであれば通常のプロジェクターの購入をおすすめします。
モバイルプロジェクターが活躍する、おすすめの場面
ホームシアターとして楽しむ以外にも、一般的なプロジェクターとの違いを活かした使い方が出来るのが、モバイルプロジェクターの魅力です。
携帯性、電源を必要としない、というメリットを活かせる場面で活躍してくれるでしょう。
例えば、ビジネスシーンならプロジェクターがない相手先の会議室でも、プレゼンテーションやグラフの投影に利用することが出来ます。
レンタルなどで大型のプロジェクターを用意するのはハードルが高いですが、PCと一緒に持ち運べるコンパクトサイズの製品であれば、ビジネスにも最適でしょう。
また、友人宅に持ち込んで一緒に動画を楽しみたいという時にも、電源を借りる必要がないので、気軽に使うことが出来るでしょう。
最近では、キャンプでモバイルプロジェクターを使って映画を見る、「アウトドアシアター」も流行しています。
プロジェクターとモバイルプロジェクターでは、どちらもメリット、デメリットとなる違いがあります。
それぞれの特徴を把握して、使い分けてみるのも良いかもしれません。
(2022年現在)