小学校低学年のうちは習い事をしていなくても、高学年になると習い事を考える家庭が増えてきます。
習い事は、子どもが興味あるものをさせるのが一番です。
とはいえ、小学校高学年は中学校の入学を控える時期となるため、興味だけでは決められないこともあるのではないでしょうか。
「子どもの興味がある習い事をさせたいけど、みんなは何をやっているのだろう?」
「高学年で習い事をするメリットって低学年とは違うのかな?」
そのような悩みをお持ちの親御さんもいるかもしれません。
この記事では、小学校高学年の習い事ランキング、ベスト5を紹介しています。
小学校高学年の習い事で迷ったら、ぜひ参考にしてください。
なお、小学生低学年の習い事ランキングは下記の記事で紹介していますので、気になる方はこちらをクリック!
小学生高学年の習い事ランキングを紹介
学研教育総合研究所の2021年の統計調査による、小学校高学年の習い事ランキングを5位まで紹介します。
ここでは、ランクインした習い事の高学年ならではの特徴や、月謝を解説しています。ぜひ参考にしてください。
高学年の習い事第1位:学習塾
小学校高学年の習い事第1位は、学習塾でした。
小学校高学年になると、中学校入学がせまってくるため、学力の基礎をしっかり固めたいものです。
また、中には中学校受験を考える子も出てくることから、高学年になればなるほど、学習塾に通っている割合が多くなります。
1年生では10%以下ですが、3年生で約15%、6年生では30%を超える子供が学習塾に通っています。
高学年の子どもが学習塾に通うメリットとして多いものは、以下の3つです。
- 学習習慣がつく
- 中学校受験に対応できる
- 学校の勉強がクリアになる
学習塾に通うと「勉強する→わかる→楽しい→」と、プラスの習慣がつけられます。
そのため、勉強する習慣がつけられるのです。
また、学習塾では、学校で習わないような難しい問題を解くことができます。
中学校受験を考えている場合でも、しっかり対応できるシステムがあるのも特徴です。
小学校高学年になると、学校の勉強が複雑になり、覚えることが増えてきます。なんとか学校の勉強には追いついておきたい、という子どもが通い始める時期も高学年ならではです。
小学校高学年が通う学習塾費用の目安は以下の通りです。
料金の相場(月謝) | ・補講塾 8,000~17,000円・中学校受験塾 27,000~55,000円 |
学習塾には学校の勉強に沿った補講塾と、中学校受験を見据えた塾があります。
中学校受験塾は通う時間や、受験対策クラスの強化費用が入るため料金は高めです。
高学年の習い事第2位:水泳
高学年の習い事第2位は、水泳がランクインしました。
水泳は、低学年の習い事第1位でもある人気の習い事です。
小学校高学年が水泳をやるメリットは、以下の3つです。
- 運動不足が解消できる
- 目標に向かう力を養える
- 中学校の運動部に体力が対応できる
小学校高学年になると、勉強の量が増えて運動する機会が減ってしまう子も多いのではないでしょうか。
せめて1週間に1度はしっかり運動したい、といった理由で水泳をする子は多いはずです。
また、高学年になれば、泳法やタイムトライアルなど、目標が増えて楽しいと感じる子も多いかもしれません。
小学校卒業までに〇級を取りたい!といった明確な目標が生まれるので、励みになる子もいるでしょう。
中学校で運動部に入部した子の中には、「小学校のときに水泳をやっていたから、練習がつらく感じない」「運動で自分に自信を持てたので、メンタルも維持できた」といった子もいます。
小学校高学年の水泳の月謝は、以下が目安です。
料金の相場(月謝) | 7,000~10,000円 |
選手を目指したコースへ進む場合は、10,000円近くの月謝がかかります。
高学年の習い事第3位:英語塾・英会話教室
高学年の習い事第3位は、英語塾や英会話教室でした。
高学年になると、英語塾は低学年と比べて教わる内容が変わってくる傾向があります。
小学校高学年で英語塾や英会話教室へ通うメリットは以下の3つです。
- 中学校へ向けて英語の準備ができる
- 本格的に会話の勉強ができる
- 海外の文化に触れることができる
英語塾や英会話教室によっても差はありますが、低学年では歌を歌うなどの遊びの要素が多いのではないかと思います。
高学年になると、遊びの要素を交えながら実践的な会話や、読み書きといった中学校の英語に備えた授業内容に近くなるのです。
本格的な会話の勉強が始まるため、より実践的な会話能力の習得もこの頃から始まります。
また、海外への興味が深まるため、外国の文化や地理などにも興味を持ち始めます。
英語をきっかけに世界へ興味が広がることで、将来の目標などもこの時期にはっきりする子も出てくるようです。
小学校高学年での英語塾や英会話教室の月謝は、以下が目安です。
料金の相場(月謝) | 7,000~25,000円 |
料金に開きがありますが、これはグループレッスンか個人レッスンかで変わってくるためです。
しかし、グループレッスンでも留学を目指すようなコースだと料金が高くなります。
また、学年が変わるたびに10,000〜20,000円の教材費がかかります。
子供向けに気軽に英会話レッスンを受けさせたいというニーズの高まりを受けて、最近では「子供向けのオンライン英会話スクール」が登場しています。
学研×AIロボットMusioのオンライン英会話
Musio Englishは、AIロボット×オンライン英会話の組み合わせが特徴的な子供向けのオンライン英会話スクールです。
レッスン外の時間も、AIロボットのMusioを使うことで楽しく英語学習ができます。
Musioは英会話ができたり、オンライン英会話レッスンの予習・復習を手伝ってくれたりするAIロボットです。
講師はプロですので、オンライン英会話レッスン中は、子供は楽しく英語を学んでくれるはずです。しかし他のオンライン英会話スクールの場合、レッスン外の時間での英語学習は、保護者のサポートでどうにかするしかありませんでした。
しかしMusioがあれば、オンライン英会話レッスン以外の時間も子供に楽しく英語を学んでもらえます。
実際にMusioを使っている動画などを以下の記事で紹介しています。
家族で分けあえるオンライン英会話【クラウティ】
クラウティは家族6人までオンライン英会話レッスンが共有可能で、学研が開発した教材を使用して学ぶことができるサービスです。
最大の特徴はクラウティArcadeというゲーム教材を使い、講師とボードゲームをしながら楽しく英会話が学べることです。
ゲーム教材だとテキストを使った一般的なレッスンと比べて、遊びながら楽しく英会話を学べます。よって、なかなか英会話レッスンを受けたがらない子供におすすめです。
ゲーム教材には、なかなかやる気を出してくれない子供が楽しく英語を学べるというメリットに加えて、教科書では学べない生きた英語を学べるというメリットもあります。
実際に今の子供たちの中には、オンラインゲームを通じて海外の人と英語でやりとりをし、生きた英語を学んでいる方もいます。オンラインゲームだと没入してしまいそうで不安だけど、ゲームで楽しく英語を学んで欲しいと思っている保護者の方にも、クラウティのゲーム教材はおすすめです。
高学年の習い事第4位:通信教育
小学校高学年の習い事第4位にランクインしたのは、通信教育でした。
小学校低学年のランキングでは第2位で、学習塾よりも上の順位でしたが、高学年になると順位が入れ替わる結果となっています。
高学年で通信教育を受けるメリットは主に4つです。
- 学習習慣をつけられる
- 理科や社会も学習できる
- 家で学習できる
- 学習塾より安い
中学校受験を見据えた学習は、地域の傾向や細かく指導を受けられる学習塾が向いているでしょう。
しかし、授業の理解を深める、毎日の学習習慣をつける、ということに重点を置きたいのであれば通信教育でも十分通用します。
また、通信教育では高学年になれば理科や社会の科目も組み込まれます。
学習塾では国語と算数がメインになるので、その点では通信教育は面白く取り組めるでしょう。
通信教育では通う時間が必要ないため、その時間も学習に当てられます。
月謝が学習塾より安いので、なるべく安く学校外の学習をさせたい場合も通信教育はメリットがあるといえるでしょう。
小学校高学年での通信教育の月謝は、以下が目安です。
料金の相場(月謝) | 4,500~8,000円 |
高学年の習い事第5位:音楽教室
小学校高学年の習い事第5位は、音楽教室です。
音楽教室で最も多いのは、やはりピアノではないでしょうか。
ピアノは低学年から続けていて、そのまま続けている子が多いかと思います。
音楽教室は低学年で第3位だった習い事ですが、高学年になるとランクダウン。
学習に重点を置きたいという子が、習い事の取捨選択をするときにやめる確率が多いのも特徴です。
高学年で音楽教室へ通うメリットは、以下の3つです。
- 目標に向かう力を養える
- 気分転換になる
- 海外の文化に触れることができる
音楽教室では、一つの曲を仕上げるという目標を常に持ちながらレッスンを進めます。
曲を練習しているときには音符を見るだけではなく、強弱や表現力などが求められるため、余計なことを考えることはできません。
ピアノなどの鍵盤楽器は家で練習することが基本であるため、自宅に必ず楽器があるはずです。
勉強の合間に音楽の練習をすることで、頭がすっきりしてまた新たな気持ちで学習に向き合えるといったメリットもあります。
また、音楽はジャンルや作曲家が世界各国、楽譜はイタリア語で指示があります。
そのことからも、海外の文化に興味を持ち始める子がいるようです。
小学校高学年での音楽教室の月謝は、以下が目安です。
料金の相場(月謝) | 7,000~15,000円 |
小学生の高学年で習い事をするメリットは?
小学校高学年で習い事をするメリットは、主に3つあります。
低学年のときとは違ったメリットがありますので、ぜひ参考にしてください。
中学校入学の準備ができる
学習塾や通信教育などで勉強の基礎を固めておくと、中学校へ入学したときも不安が少ないまま勉強に取り組むことができます。
小学校での勉強をしっかり復習しながら学習習慣をつけられるため、中学校での勉強の準備を小学生のうちから始めることができるのです。
小学校以外の友達ができる
習い事は、学区を超えてさまざまな同学年の友達を作れる場所でもあります。
学校での集団生活に少し疲れてしまっても、習い事で学校以外の友達と話をすることで、気持ちが落ち着くといった子どももいます。
また、小学校は違っても中学校が同じということがあるかもしれません。
長きにわたって同じ目標を持ち続けられる仲間として、一生の友達となる可能性があるのも習い事ならではです。
集中力がつく
小学校高学年になると、学校の勉強も難しくなってダラダラ取り組んでいては宿題が終わらない、理解できないといった問題が出てきます。
習い事で集中力が養われていれば、少し大変だなと思う宿題や勉強も腰を据えて取り組めるはずです。
「やるべきこと」をしっかり把握して取り組むことができるため、諦めない力を同時に養うこともメリットとして挙げられるでしょう。
小学校高学年で習い事を始めるときに気を付けたいこと
小学校高学年で習い事を始める場合には、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
一番大切なことは、「子どもの興味の大きさ」です。
子どもが全く興味を示さないものを、無理やり押し付けると親子関係にもひびが入ってしまいます。
子どもの能力を引き出すためにも、子ども自身の興味の大きさは大切です。
それに加えて、高学年ならではの注意点も存在します。
その注意点とは主に以下の3つです。
- かけもちの数が合っているか
- 費用が家計の負担になっていないか
- 通いやすい範囲にあるか
子どもの興味以外の3つのポイントに焦点を当てて、解説していきましょう
かけもちの数が合っているかを考える
子どもの性格や生活スタイルに合わせて、習い事の数を取捨選択することが大切です。
興味をたくさん持っている子や、小さいときから習い事をしていると「あれもこれも」とやらせたくなってしまうのが親心です。
しかし、習い事の数が多すぎてしまうと、時間に縛られることが増えてしまいます。
「子どもが習い事に興味を示したから、あれこれ入会したけれど家でゆっくりする暇がない。」そんな声が聞こえ始めるのも高学年ならでは。
学習メインで塾へ通わせたい、子どもの興味や趣味を優先させたい、といった目的に合わせて取捨選択することも必要です。
費用が家計の負担になりすぎていないかチェックする
習い事の費用がかさむと家計の負担になるため、注意が必要です。
とくに気をつけなくてはならないのが、低学年から継続して習う場合です。
なんとなく続けてくれれば良いな、と年度初めの継続案内に承諾していないでしょうか。
ここで紹介した習い事は、全て学年が上がれば月謝もあがります。
つまり、低学年よりも費用が膨らんでいくのです。
習い事の費用は手取りの5%以内が適正ともいわれています。
手取りが480万円のご家庭であれば、20,000円以内が適正金額です。
適正金額を超えて家計の負担になりすぎないようにしましょう。
通いやすい範囲にあるかをチェックする
習い事の場所が、通いやすい範囲にあるかも確認しましょう。
小学校高学年になると、一人で習い事へ通うようになるかもしれません。
普段は車で通っている道も、歩きや自転車で通るとまったく雰囲気が違うことがあります。
主なチェックポイントは、以下の3つです。
- 暗くなった後の防犯対策は大丈夫か
- 交通量が多い危険な道路や交差点を通らないか
- 学校のルールに基づいた行動範囲かどうか
冬は日が暮れるのが早いため、高学年が習い事へ行く時間には真っ暗のこともあるはずです。
習い事へ通う際に、暗くて寂しい道を通らないかなどを確認しましょう。
明るい道でも車の交通量が多く、危険な交差点を通る必要がある場合も気をつける必要があります。
夕方は車の運転手も目が慣れていない状態なので、自転車の横切りや、歩行者を見落としてしまいやすい時間帯です。
また、小学生だけで移動する範囲が限られる小学校もあります。
習い事の場所が離れていて、小学生だけで行けない範囲の場合は、親が送り迎えするようにしましょう。
子どもが習い事をやりたくないと言ってきたら?
高学年になると今まで続けていた習い事でも、急に「やりたくない」と言ってくることがあります。
そのような場合はどうしたら良いでしょうか。
これは、やめたい理由によって対処が変わります。
ゲームしたいからやめたい、といった、なまけ癖由来であれば行かせても良いでしょう。
しかし、子どもの習い事への関心が全くなくなったことが理由であれば、やめさせても良いのではないかと思います。
この場合は無理に通わせることで、その習い事が「大嫌い」に変化してしまうからです。
そうなると精神的な負担が大きくなって、大きなストレスとなってしまいます。
子どもが「やりたくない」と言ってきたら、まずは理由をしっかり聞いて、必要に応じて続けるかやめるかを選択します。
習い事は子どものやりたいことや目標に合わせよう
小学校高学年の習い事ランキングを紹介しました。
小学校高学年になると、自分の主張や意思をしっかり伝えることができるようになります。
そのため、小学校高学年は、習い事の目標や目的がはっきりする時期でもあるのです。
親だけの判断ではなく、子どもと一緒に「どうしてこの習い事をするのか」と考える機会が持てると良いでしょう。
子どもと一緒に考えれば、興味の強さや目標に向けての道しるべを、改めて知ることができるはずです。