子育て中の家事は思うように進まず、負担になっていると感じる人が多いのではないでしょうか。
特に共働き世帯は、家事に割ける時間が限られているはずです。
そのような状況で子供のお世話が重なると、体も心もへとへとになってしまいます。
そんな毎日の家事を手助けしてくれるのが「時短家電」です。
時短家電は家事の負担を減らして、時間と気持ちの余裕をもたらしてくれる便利アイテム。
上手に使えば、日常に余裕が生まれて気持ちが穏やかに過ごせるはずです。
この記事では、子育て中の共働き世帯におすすめの時短家電を紹介しています。
もっと早く使えばよかった、という声が聞こえてくるものを厳選して選びました。ぜひ参考にしてください。
時短家電を選ぶポイント
時短家電は「便利そうだから」、とやみくもに選ぶのはあまり得策ではありません。
自分が助けてほしい家事に絞って選ぶようにしましょう。
時短家電を選ぶポイントは、以下の通りです。
- 嫌いな家事や苦手な家事を補えるもの
- 時間がかかる家事を補えるもの
- 大変だと感じるもの
家事の中で上のようなポイントを見つけて、時短家電を選ぶと失敗が少ないはずです。
1番のポイントは、自分が手放したい家事。
時間はかからないけれど、苦手、好きになれない、そのような家事を時短家電に任せればもっとも満足感が得られるはずです。つまり、ストレスを減らせる家事がこれに当たります。
また、時間を有効活用したいときも時短家電に任せれば、時間にゆとりが持てるはずです。
大変だと感じるのに必要な時短家電は、作業が大変であったり子供が嫌がったりするなど、自分の意思でうまく行かない場合に必要なものです。
筆者の庭には芝生のスペースがあります。大して広くないので最初は手動の芝刈り機を使っていましたが、刈った芝がすぐに溜まってしまい捨てる手間が大変でした。
芝刈り自体は嫌いではなく、休みの日にやるので時間がかかっても良かったのですが、手間が大変だと感じて、電動のものを購入しました。
このように、同じ家事や作業でもグレードアップしたものを使うことで、時短にもつながります。
自分が時短家電を導入したい理由はどこにあるのかを考えて、家電を選ぶのがポイントです。
子育て中の共働きにおすすめ時短家電7選
ここでは子育て中の共働き世帯におすすめの、時短家電を7つ紹介しています。
掃除や調理、洗濯のお悩み別に選びましたので、ぜひ参考にしてください。
【ロボット掃除機】外出時間が掃除時間になる
ロボット掃除機はロボット型クリーナーとも呼ばれ、自動で動いて掃除ができる掃除機です。
丸形や三角などの形をしていて、床を動いて掃除していきます。
機種によっては自分で充電ステーションに戻る掃除機もあり、掃除の能力も料金によって差があります。
自動で掃除機が動いてくれるため、外出中に掃除を完了してくれるのが一番のポイントです。
仕事中や外出中に掃除が完了していれば、帰宅してから床のほこりを見ることはありません。
しかし、ロボット掃除機にもデメリットはあります。
まず、部屋が散らかった状態ではロボット掃除機が動き回れないので掃除ができません。
また、音が気になって赤ちゃんのお昼寝の妨げになってしまう、という声も聞かれます。
とはいえ、ちょっと買い物に出かけている間や仕事へ行っている間に細かいゴミを掃除してくれたら、掃除の時間を気にしなくて良いのも事実です。
また、子供のお世話で体がつらいときに、腰をかがめなくても床がきれいになるのは大きなメリットと言えるでしょう。
ロボット掃除機の金額は、30,000〜60,000円ほどです。
これより安いものもありますが、機能的に満足できるのはこの辺りの価格帯です。中には10万円を超える高性能モデルもあります。
【ハンディークリーナー】細かいごみがサッときれいに
ハンディークリーナーはパイプ部分が短く、充電式で動く手動の掃除機のことです。クリーナーによっては、充電式クリーナーのパイプ部分を付けて長さを変えられるものもあります。
大きさはさまざまですが30〜50cm程度のものが多く、一番手軽に扱えるサイズでもあります。
ハンディークリーナーの良さは、物がこぼれたそのときにサッと掃除ができる点です。大きな掃除機だと物置から出して、コードを伸ばして、動かすといった一連の作業が必要です。
掃除機をかける前の一連の作業が面倒だ、と感じたことはないでしょうか。
子供の食事やおやつの後は、床にパンくずやお菓子のかすが必ず落ちます。食べかすではなくとも、袋ごとぶちまけたお菓子や、細かくちぎった紙切れなどの細かいゴミを見ない日はありません。
掃除が大変になりそうな遊びは、ついつい消極的になってしまいますが、サッと掃除できればイライラせずに過ごせます。
筆者がハンディークリーナーを買った理由は、おやつのおせんべいを何度も踏みつけたからです。ご飯粒が固まったものや、お菓子のかすは凶器にも匹敵するくらい痛いと思いませんか?
ハンディークリーナーを買って、手の届くところに置いておやつを食べるようにしてから、おせんべいのかすを踏みつけて痛い思いをすることがずいぶん減りました。
ハンディークリーナーの金額は機能によってかなり幅がありますが、安いものは3,000円前後のものもあります。
ロボット掃除機を買うほどではないけれど、細かいゴミが気になる人にはおすすめのアイテムです。
【食器洗い乾燥機】ほったらかしで油汚れスッキリ!
食事の後の片付けと言えば、食器洗いが欠かせません。その食器洗いをサポートしてくれるのが食器洗い乾燥機です。
食器洗い乾燥機は、専用の洗剤とお湯で食器を洗う機械。
キッチンカウンターの上に置いて使う後付けタイプと、シンクの下に設置するビルトインタイプがあります。
ビルトインタイプはキッチンを新調するタイミングでないと設置が大変ですが、見た目がスッキリして容量が大きいためおすすめのタイプです。
どの食器洗い乾燥機も手でこすっても落ちないような汚れを落とすことは難しいのですが、油汚れは得意なため、カレーのべた付きもスッキリ落とせます。
また、離乳食用の食器や調理器具などは、小さくてスポンジが入りにくいものがあります。本当に洗えているのか気になる人もいるのではないでしょうか。
食器洗い乾燥機は強い水流で洗い流すため隅々まで洗浄が可能で、高温水で洗うため除菌効果も期待できます。
哺乳瓶の洗浄も可能ですが、消毒はできないので洗浄後に消毒を別におこなう必要があります。とはいえ、乳首の部分もしっかり洗ってくれるのは頼もしいものです。
小物は水流の勢いのため庫内で暴れてしまうので、小物入れにいれて洗浄しましょう。100均でも売っていますので、簡単に買えます。
食器洗い乾燥機の金額は35,000〜10万円超と幅がありますが、後付けタイプであれば40,000円前後で4人用の種類が購入できます。
【ハンドブレンダー】離乳食もみじん切りも5秒で完了
ハンドブレンダーは、持ち手にさまざまなアタッチメントを取り付けて使う調理家電です。食材を細かく刻む以外に、ペースト状にする、泡立てるといったことも可能です。
スイッチを押すだけで普段の調理はもちろん、離乳食づくりにも活躍します。普段の調理であれば、野菜のみじん切りや肉や魚のミンチ、ポタージュなどに使用します。
筆者がハンドブレンダーで良く使うのは、かぼちゃのポタージュを作るときです。
鍋にかぼちゃと玉ねぎ、水とコンソメを入れて煮た後に火を止めます。鍋の中にハンドブレンダーを入れてスイッチを入れれば3分ほどで、とろみのある状態に。
牛乳を入れて味を整えたら、かぼちゃのうま味たっぷりのポタージュが出来上がります。
ポタージュの応用で役に立ったのが、離乳食作りです。
大人用に炊いたご飯とお湯を鍋に入れ、火をかけてとろみが付いたところでブレンダーにかければ、お粥が出来上がります。
ブレンダーのスイッチを入れている時間は30秒程度。粒の残り具合によっては、さらに時間を短くできます。
この手順で必要な分を作って、余ったら製氷皿に入れて冷凍していました。
子供が大きくなった今も、ハンドブレンダーは調理家電として大活躍しています。ハンバーグに入れる玉ねぎのみじん切りや、手作り肉まんの具など。一瞬で食材が細かくなるので、大変重宝しています。
ハンドブレンダーの金額は4,000〜10,000円ほどです。付属アタッチメントの種類によって金額が変わります。
【自動調理鍋】帰宅したらすぐに食べられる
自動調理鍋は食材と調味料を入れてボタンを押すだけで、一定時間経過したら料理が完了している家電です。中には予約機能が備わっている機種も存在します。
会社から帰ったらすぐに保育園や学童へお迎えに行き、息つく暇なく夕飯を用意するのは大変な負担のはずです。
帰宅したときに夕飯ができていたら時短にもつながりますし、待たせている間に子供がお腹を空かせて駄々をこねることも少なくなるはずです。
自動調理鍋には予約時間に合わせて調理を開始するタイプと、最初に調理を始めて保温しておくタイプがあります。予約時間に調理を開始するタイプは、食材を調理鍋に入れてから時間が経ってしまうため生の肉や魚は使えません。
そのため、予約調理をしたい場合は、調理を最初に始めて保温するタイプがおすすめです。
また、使い勝手を知りたい場合はレンタルサービスもあるので、一度利用してみると良いかもしれません。
自動調理鍋の金額は15,000~60,000円ほどです。
出来上がりや使い勝手が良いものは高額ですが、毎日の食事を担ってくれる存在になります。長期的に見れば、コストパフォーマンスが高い家電と言えるのではないでしょうか。
【除湿器】室内干しでも良く乾く
洗濯は洗濯機に入れれば終わりではなく、干す作業がセットです。洗濯乾燥機を使って乾燥する方が早く乾きますが、金額が高く、衣類によっては使用できないことがあります。
ハンガーや物干し竿にかけた状態で乾かすときに便利なものが、除湿器です。
浴室乾燥機よりも経済的で、数時間で乾きます。一緒に扇風機やサーキュレーターを使うとさらに時短が可能です。
外に洗濯物を干すと、天気に左右されたり夜中は出せなかったりなど制約が多いもの。花粉の季節は特に気を使う人が増えます。
筆者の家にも除湿器があり、毎日稼働しています。乾燥している季節であれば、除湿機能は控えめにして送風をメインにするなど使い分けをしているせいか、電気代はさほどかかっていないように思います。
春は花粉、夏はにわか雨の心配から解放されて、ストレスがありません。
冬も曇りの日は室内の方が良く乾くため、ほとんど外に洗濯物を干すことがなくなりました。急に出かけることになっても、天気の心配がなくてよいのは助かります。
また、思いがけず帰宅が遅くなってしまい、日が暮れた後に湿った洗濯物をたたんで気分が滅入ってしまうこともなくなりました。
除湿器の相場は15,000〜35,000円ほどです。洗濯物以外に、部屋の除湿にも使えるため1台あっても損はありません。
【ハンディーアイロン】アイロン台不要のアイロンでしわがスッキリ
ハンディーアイロンは、衣類スチーマーやハンディースチーマーとも呼ばれるアイロン台がいらないアイロンです。
毎日着るワイシャツやおしゃれ着も、ハンガーにかけたままスイッチを入れれば強力なスチームでしわを伸ばしてくれます。
また、スチームの作用で臭いを減らして除菌もできるといった効果があります。
従来型のアイロンは、アイロン台を出して、アイロンを予熱して、と準備だけでも手間ではないでしょうか。
それに加えて小さい子どもがいると、準備している間にもヤケドの危険があるため、アイロンがけの時間帯を気にする必要があります。
ハンディーアイロンなら、スイッチを入れてから数分以内ですぐに準備が完了。
ワイシャツ1枚なら5分以内でシワが取れるので、時間がない朝でもサッとかけられます。
また、ゴミ取り用のブラシがついているものであれば、スーツの細かいほこりも一緒に取れます。
コートなどの分厚い衣類もスチームの作用で臭いが取れますし、赤ちゃんが使う肌着も手軽に除菌ができます。
ハンディーアイロンは3,000〜10,000円あたりが相場です。水を入れるタンクの容量や、準備の時間などを考えて選ぶのがおすすめです。
番外編:【電動歯ブラシ】子供が歯を磨かないストレスがなくなる
時短家電ではありませんが、子供の電動歯ブラシを導入してストレスが減った例を紹介します。
赤ちゃんのときは何でもかんでも口に入れる時期があったのに、歯ブラシはなぜか嫌がる、とお困りの親御さんはいないでしょうか。
実は我が家の子もまさにそうで、歯磨きさせようと横に寝かせるのですが、口を開けてくれず困ったことがありました。
親の必死の形相に怖がっていた、というのもあるので穏やかに歯磨きに誘えば違ったのかもしれません。
しかし、そうもいかないのが現実です。
買い物へ行ったときに目に入ったのは、子供の好きなキャラクターがプリントされている電動歯ブラシでした。
電動歯ブラシであれば、手で動かさずに済むため力が強すぎて痛い思いをさせることもありませんし、磨き残しの心配もなさそうです。
何より「電動」に興味を示してくれて、すんなり口を開けてくれたことに驚きました。少しくすぐったい様子でしたが、逃げる子供を押さえずに歯磨きができたのです。
電動歯ブラシだとはいえ、しっかり歯を磨く基本は押さえないといけませんが、「毎日歯を磨く」という壁を乗り越えられる手段として有効だと感じました。
毎日歯磨きから逃げているお子さんを捕まえるのに時間を取られているご家庭ならば、電動歯ブラシは一度試してほしいアイテムです。
子育て中の共働きなら時短家電を積極的に活用しよう!
子供の世話をしながら毎日の家事をこなすのは、本当に大変だと感じます。その大変さを少しでも軽くしてくれるのが、時短家電です。
自分が助けてほしい家事はどれなのか、出せる金額はどれくらいなのか。気持ちの余裕がどれくらいなのかといったバランスを考えて、ぜひ自分に合った時短家電の購入をおすすめします。
時短家電を上手に活用すれば、家内安全、夫婦円満もかなえてくれるはずです。