社会に必要とされる『個人情報保護士』仕事内容と試験難易度は難しくない?

ネットが普及したことで、個人情報の漏洩により社会問題に発展することも少なくありませんが、情報漏洩が発生すると会社の信用が失墜するだけでなく存続にも影響を与えるなどからも注意が必要です。

大半の企業はパソコンを使って個人情報を管理しているので、一旦情報が漏れてしまうとネット上にはコピーしたものが出回ることになるため完全に消去することは困難です。

個人情報取扱事業者においては、個人情報保護法第20条において、『個人データに係る安全管理措置を講じなければならない』と規定されていることから、個人情報保護に精通する「個人情報保護士」の活躍の現場が増えています。

本記事では、個人情報保護士が実際にどのような仕事、業務内容を担うのか、資格を取得する難易度などをご紹介します。

目次

個人情報保護士を取得することで出来る仕事やメリットとは?

会社員が個人情報保護士を取得した場合の業務内容

個人情報の漏洩を防止することは企業の存続に関わる部分であり、個人情報の扱いについて管理・監督するための知識を身に付ける、これが個人情報保護士の検定試験といっても過言ではありません。

なお、個人情報保護士の資格を持っているからといって、いきなり社内で情報管理やセキュリティ責任者の仕事を任されることは少ないと思われます。

個人情報保護士は「個人情報保護に関する総合的な知識を有している」ことを証明する資格であり、弁護士などの資格とは異なり、個人情報保護士の資格がないとできない業務が定義されているわけではありません。

然しながら、資格を取得することで情報が漏れないための対策に対するアドバイス、漏洩した際のリスクの予測など知識を有している証になるので、これからの世の中において役立てることができます。

企業によっては資格手当に指定されているケースもあり、重要視している企業では社内のライバルたちとの差を証明する手段になるかもしれません。

個人情報保護士を取得するメリット

個人情報保護士は、個人情報保護法の法律に精通している資格です。

この法律の名称は、個人情報の保護に関する法律の通称であり個人情報を取り扱っている民間企業の遵守すべき義務を定めているものです。

それとは別に有名な『マイナンバー法』というものが存在しますが、こちらは一般法に相当する個人情報保護法の特別法という扱いです。

最初に個人情報の保護に関する法律を最初に定めてからマイナンバー法を例外規定として定めたなどの経緯があります。そのため、マイナンバー法を理解していないと個人情報の保護に関する法律を理解できないわけではありません。

なお、最近の企業の多くは情報漏洩に対する工夫を色々行っているため、個人情報保護士の資格は就職や転職の際にも有利になると考えられます。

個人情報保護士の試験難易度は高くない?受験方法とは?

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個人情報保護士の難易度と勉強時間

個人情報の適切な管理および運営するために知識を得ている証になる資格で、試験内容は課題Ⅰと課題Ⅱの2つに分かれています。

試験に合格すると認定カードの交付が行われますが、認定カードの有効期限は2年間で更新するときには更新講習会やウェブ上での更新テストを受講して更新料を支払うことで継続できます。

『一般財団法人 全日本情報学習振興協会』が発表している数値では、個人情報保護士認定試験の平均合格率は約37%です。

合格率を見ると難しい試験のイメージになりますが、問題の半数は世間一般的なものなので、個人差はあれども毎日1~2時間程度の学習時間で2か月くらい勉強期間を確保して、試験に挑んだほうが良さそうです。

ちなみに、試験の難易度は日商簿記3級程度、合格率も高めで法律の初学者でも市販の公式テキストをしっかり読むなどの学習方法および問題集を2度ほど繰り返すことで合格できたなどの受験者の声もあります。

他の資格と比較すると難易度が高いなどのようにいわれることもありますが、個人情報保護法やマイナンバー法などの法律的な分野からの出題が多いため、法律への苦手意識などからハードルを高く考えてしまう人も多いようです。

しかしながら、暗記することで覚えることができる範囲ですしウィルスなど情報系の分野からの出題もありますので、双方の知識を得るよう学習することが合格に繋がります。

個人情報保護士試験の受験方法とは?

一般財団法人 全日本情報学習振興協会(https://www.joho-gakushu.or.jp/piip/index.php)

個人情報保護士認定試験は民間の認定資格で、試験日程は3月上旬・6月上旬・9月上旬・12月中旬の年4回です。

試験方法は筆記試験になるので鉛筆と消しゴムなどの筆記用具は忘れずに持参しましょう。

なお、マイナンバー実務検定1級もしくは2級の資格を有している人は課題Ⅰのマイナンバー法の理解が免除されます。

試験会場は全国各地で受験料は11,000円です。対象者は、高校生・大学生・専門学校生・社会人、財団法人全日本情報学習振興協会が主催をつとめている検定試験です。

そのため、申し込み方法は全日本情報学習振興協会の公式サイトにアクセスして、個人情報保護士認定試験のページから行うことができます。

申し込みは学生さんの場合は学割申込、社会人は一般申込を選択します。

体系的に学び、過去問に取り組むのが資格取得の近道!

個人情報保護法やマイナンバー法に最初から精通している人はごく少数です。

個人情報の取扱いについて、必要な法律や注意すべきポイントを体系的に学ぶことが合格への近道でもあり、個人情報保護士の資格を活かした仕事に就くために必要なことでもあります。

短期で合格したい人にはオンライン学習がオススメです。

著者も資格取得使っているオンライン学習の「スタディング」は個人情報保護士を受験する方向けの講座も取り扱っています。

手持ちのスマートフォン、PC、タブレットで学べるため、通勤時間、 移動時間、昼休み、待ち時間、就寝前後など、ちょっとしたスキマ時間で勉強できるので忙しい方にも最適です。

これから個人情報保護士試験の勉強を始める方は是非お試しください。

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個人情報保護士は個人情報取り扱いのエキスパート

個人情報保護のニーズは日々高まっています。

情報漏洩のニュースは頻繁に流れており、そのたびに企業経営者の謝罪会見の様子が流れ、会社の評判や収益に影響を与える例が後を絶ちません。

企業にとって、個人情報取り扱いのエキスパートである『個人情報保護士』の重要性は、今後も高まっていくものと考えられます。

情報管理やセキュリティ責任者を目指す方はぜひ、個人情報保護士の取得にチャレンジしてみてください!

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