在宅勤務(テレワーク)の拡大とともに、「オンライン会議」を行う機会が増えてきています。
自社は在宅勤務でなくても、取引先からの要請で「オンライン会議」を行っている方も多いのではないでしょうか。
また、就職面接なども「オンライン面接」が一般的となっており、PC経由で音声をやり取りする機会が急に増えています。
そんなオンライン会議(面接)では、以下のような悩みを聞くことがあります。
- 声が小さい、よく聞こえないと言われる
- 相手の声が聞き取り辛い
- ハウリング(声が反響)する
- 相手に聞かせたく雑音が入る
相手の声が聞こえにくいと、ついつい自分の声も大きくなります。
しかし、パソコンに向かって大きな声を出しても、音割れするだけで相手にうまく伝わりません。
そんな方にオススメしたいのが「ヘッドセット」です。
マイクとイヤホンが一体となっており、高価なものはノイズキャンセリング(雑音を取り除く)機能がついています。
ノイズキャンセリングとは?
ノイズキャンセリングとは読んで字のごとく、ノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)するもので、それによってイヤホンやヘッドホンの着用時に、外部の音に邪魔されずに音楽などを楽しむことができるというものだ。
デジタル処理によって外部の音を打ち消してしまおうというのが「アクティブ(能動的な)・ノイズキャンセリング(ANC)」だ。音を消すためにはいくつか方法があるが、なにもそれよりも大きな音を出して聞こえなくするのではなく、+と−を合わせれば0になるように、消したい音の波と真逆の形(逆位相)の波を発生させ、互いを打ち消すのがアクティブ・ノイズキャンセリングの仕組みだ。
出典:https://time-space.kddi.com/ict-keywords/kaisetsu/20160427/
この記事では、毎日数本のオンライン会議のファシリテーション(司会)を担当し、様々な企業とやり取りしている著者が厳選した「ヘッドセット」をご紹介します!
性能重視(ハイスペック)で高価なものから、実用的なお手頃価格のものまで、幅広くご紹介します。
とにかく性能重視!ハイスペックなヘッドセット4選 (5,000円以上~)
ロジクール ヘッドセット H600R
コールセンターやウェビナー(オンラインの講演者)にぜひともオススメしたい本品。
コードレス(無線対応)で最大6時間利用可能な充電式なので、日常業務では一日中使用することが可能でありながら、
「ノイズキャンセリングマイク機能」を備えているので、クリアな音声で会議に参加することが出来ます。
加えて、ボリュームやミュートの操作を手元(耳元?)のボタンで操作できることが特徴です。
オンライン会議では不要な音が入らないよう、発言時以外はミュートにするというルールがある会社もあります。そんな時、普通はPCを操作してミュートボタンを押す必要がありますが、手元にボタンがあればわざわざPCを操作する必要がありません。
発言したいときに、いつでもボタン一つで発言をすることが出来るのは、会議中に意見を求められることが多い方にオススメの機能です。
折りたたむこともできますので、持ち歩きや収納にも便利です。
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット MDR-EX31BN
音質に定評のあるソニーが販売している商品です。実はこちらは、Bluetoothを使って音楽を聴く方に向けて開発されたのですが、オンライン会議でも使えるという逸品です。
著者はオンライン会議が流行る前に、通勤時に動画や英会話を勉強するために本品を購入していました。
ノイズキャンセリング機能といえば「ソニー」という方もいる通り、この商品は「鉄道」「飛行機」「バス」といった騒音だらけの環境でも、クリアな音声を聞くことができるという逸品です。
クリアな音声に拘りたいという方や、オンライン会議以外でも日常使いしたいという方にはオススメです。
なお、電池の持ちもよく、往復1時間程度使ったとしても、月曜日~金曜日までバッテリーは持ちます。
会議などで使用した場合には充電が必要ですが、プライベート使用とオフィシャル(業務)使用を一つにまとめることが出来るというのは大きなメリットではないでしょうか。
ロジクール G ゲーミングヘッドセット(有線)
タイトルに「ゲーミング」と付くと、不安になる方もいるかもしれません。(笑)
実は「ゲーミング」ヘッドセットは、オンライン会議にも最適なのです!
ゲームでは様々な雑音(銃撃音、爆発音)が飛び交う中、お互いのコミュニケーションをとる必要があります。そのためには、雑音の中でも音声をクリアに届けることや音声をきちんと拾うこと、長時間の着用にストレスを感じさせないことなどが求められます。
※:業務メインの記事なので、銃撃音や爆発音を雑音と表現しています。ゲームでは重要な音響の一つと理解していますが、ご理解ください。
LogicoolやマウスなどのPC周辺機器ではとても有名なメーカーであり、品質とコスパの良さに定評があります。
イヤーパッドの快適性を求めているため、持ち運びには不便ですが、在宅勤務で使用するという方にはぜひオススメしたい逸品です。
ロジクール G ゲーミングヘッドセット(無線)
同じく「ロジクール」のゲーミングヘッドセットですが、こちらはワイヤレス対応しています。
充電式で約15時間使用可能と、通常の業務時間であれば1日中使用いても問題なく、1日2~3時間程度であれば1週間連続で使用可能です。
こちらの商品もロジクール自慢のノイズキャンセリングマイク機能により、クリアな音声を相手に届けることが出来ます。
その他、7.1chに対応しているなど、業務目的というには少しオーバースペックではありますが、業務以外にも使用を考えている方、ゲームと兼用する方にはぜひオススメです。
もちろん、ファシリテーションの機会が多いという方にとっても、頼りになる逸品です。
コストパフォーマンス重視!お手軽価格なヘッドセット4選(~5000円以下)
ロジクール ヘッドセット H111R
ロジクールの特徴である「ノイズキャンセリングマイク機能」を搭載しているモデルの中では、最安値モデルです。
こちらは従来のイヤホン端子のみの対応となるため、ノートパソコンなどでイヤホン端子が付いていないタイプにはご使用になれません。
性能としては良好ですが、ノートパソコンからイヤホン端子が消えつつありますので、購入される際には注意してください。
ロジクール ヘッドセット H340R
こちらもノイズキャンセリングマイク機能が付いていますが、先ほどのモデルよりは高い製品となります。
価格の違いはUSB端子を採用していることでノートパソコンなどに対応している点や、イヤーパッドは本体の質感(強度)に表れています。
著者もコロナショックが発生するまでは、オフィスで使用していましたが、着け心地や音声の質はさすがの「ロジクール」製品です。
エレコム ヘッドセット USBオーバーヘッド HS-FBE01USV
オンライン会議中の操作に便利なボリュームの調整・マイクミュートが手元で操作できるコントローラが付いているにも関わらず、2000円前後で購入できるモデルです。
USB端子を使用していますので、ノートパソコンでの使用にも対応しています。
先ほどご紹介したロジクール製品に比べると安く、コントローラーが付いているため、より業務使用に適していると言えます。
エレコム ヘッドセット USB ネックバンド 1.8m HS-NB05USV
こちらのモデルは一つ前でご紹介したモデルの姉妹品です。
ネックバンド型となっているため、髪型を気にする方にオススメの商品です。
これまで紹介してきたモデルはオーバーヘッドタイプのため、頭の上から押さえつける形となり、髪型が乱れることがありますが、このモデルを使えば心配ありません!
ただし、ネックバンド採用のために少しお値段が高くなっています。。。
USB端子採用や、ボリュームの調整・マイクミュートが手元で操作できるコントローラが採用されており、オンライン会議に最適です。
まとめ
ヘッドセットも高価なモデルから、コストパフォーマンスを重視したモデルまで、幅広く販売されています。
購入の際には以下の観点を考えることで、自分にとって本当に必要で、最適なモデルを選ぶことが出来ます。
- 接続は有線? or 無線?
- 有線なら接続端子はUSB? or イヤホン端子?
- イヤーパットは大型? or 小型?
- オーバーヘッド型? or ネックバンド型?
- ノイズキャンセリング機能は必要?
- ボリューム調整やマイクミュートのコントローラーは必要?
頻繁に買い替えるものではないので、この記事を参考に最適な商品を探してみてください。