20代でITエンジニア転職を目指す(チャレンジする)メリットについて解説します。
20代でITエンジニア転職を目指す(チャレンジする)メリットですが、22歳から28歳頃までの転職希望者「第二新卒」に企業が興味津々だからです。第二新卒の方に関しては、未経験あるいは文系でもITエンジニアへの転職を有利に進めることができるのです。
28歳迄は第二新卒扱いでITエンジニア転職が有利
ひとたび社会人を経験して、これまでとは全く異なる職種に職を変えたいと考えている方もいると思います。
そういった場合に、専門スキルが身に付けられ、将来性の高さを感じさせるITエンジニアに関心を寄せる方が増加傾向にあります。特に22歳から25歳までは第二新卒扱いという形でITエンジニアに向けての転職も有利に進められるケースが多いです。
第二新卒とは?
第二新卒とは新卒で就職をしてみたものの、3~5年以内に転職活動を始めた人を表すことが一般的です。法律などで決まっているわけではないので、あくまで一般論になります。
年齢で言ったら、22歳から28歳頃までになります。
ひと昔前であれば新卒3年以内の25歳までが一般的でしたが、今は3社目でも第二新卒という会社や、5年以内ならば第二新卒と扱う会社もあり、28歳くらいまで枠が広がっている印象があります。
第二新卒の趣旨というのは転職サイトなどでバラバラですが、一つだけはっきりしていることは短い期間でも社会人経験があることです。社会人経験がない人は第二新卒とは呼ばれないので注意してください。
第二新卒は、文系や未経験でもITエンジニアになりやすい
第二新卒の方に関しては、文系あるいは経験がない状態でもITエンジニアへの転職はそれなりにしやすいです。
ITエンジニアと言われると、理系が強いといった感じがするでしょう。しかしながら、現実的には、文系でITエンジニアとして勤務している方がいっぱいいます。また、経験がない状態で仕事に就いてから研修や実務を通して技術を身に付けたITエンジニアもたくさんいます。
文系や経験がない状態だからと言って、ITエンジニアになれないというわけではありません。
第二新卒というのは、ビジネスマナーを身に付けており、仕事に取り組んだ経験があります。
ITのスキルを今からでも身に付ける思いが伝えられれば、文系や未経験でも転職を円滑に進めることが出来るでしょう。
IT業界は人材不足で狙いどころ
第二新卒がITエンジニアになりやすい背景として、IT業界の人材不足も関係してきます。経済産業省の資料では、2020年に36.9万人、2030年においては78.9万人のIT人材が足りなくなると予想しております。
厳密には足りなくなるわけではなく、IT人材の需要が増え続けている中で、担い手が足りていないのです。
また、IT人材だけではなく、高度IoT人材の育成も必要なのです。高度IoT人材というのは、インターネットとリアルでのモノづくりのスキルを保持し、個人、チームで能力を発揮できる人材です。
そのような人材の育成にあたって、年齢や柔軟な思考、チャレンジ精神はとても重要です。第二新卒というのは、社会人としての基本が分かっているので企業として扱いやすく、将来性のある人材と認識されています。
第二新卒を企業はどうして必要としている?
第二新卒を企業はどうして必要としているのでしょうか。ビジネスマナー、仕事に対する理解、仕事の吸収など、当該の理由について紹介します。
ビジネスマナーを身に付けている
第二新卒を企業が求める背景として、ビジネスマナーを身に付けていることを挙げることができます。
第二新卒というのは、社会人としての経験があります。新人研修等々でビジネスマナーを身に付けていることが評価ポイントの一つです。
ビジネスマナーは、どのような仕事でも必要となる、価値のあるスキルとされていますが、第二新卒を採用した企業は教育の費用や時間を掛けることが必要ないため、業務の研修から開始できるというのがメリットとなっています。
仕事の進め方がある程度分かる
社会人としての現実に仕事に就いた経験が見られるため、仕事を進め方の基本的な部分を理解しているというのが第二新卒が求められる理由です。
報告、連絡、相談といった「報連相」は新人研修で習っており、実務経験もあることでしょう。特にITエンジニアは情報共有、進捗報告が求められますので、実務での経験は評価ポイントの一つです。
また、仕事を手際よく展開するためにアクティブに動く、問題が出た場合には上司に指示を仰ぐというような至極当然のことを当たり前みたくできる点もキーポイントとなります。
第二新卒の雇用というのは、社会人の経験がない新人を新たな形で育てることと比べて能率的で手堅いです。教育に工数を利用する余裕のない企業においては、アクティブに雇用したい人材であると言えます。
仕事の吸収がスピーディー
第二新卒というのは25歳前後と若く、仕事の吸収力がある世代と考えられています。
経験がある方は、過去の経験をベースに考えようとします。未経験の領域であっても、過去の経験が固定概念となり、仕事の吸収力が落ちるというケースがあります。
然しながら、25歳前後と若い年齢であれば、固定概念を作るほどの経験はないため、スムーズに新しい仕事を覚えることが出来ると評価されています。
このような固定概念によって仕事の吸収が遅くなる、ということが30代になると未経験者の採用が厳しいと言われている理由の一つとなっています。
第二新卒の採用を政府が支援している
厚生労働省は、第二新卒の企業による採用を増加させるために、特定求職者雇用開発助成金の支給するサポートに取り組んでいます。
卒業して三年以内の方を新卒扱いで採用すれば、定着期間に則して助成金の支給を手にできるシステムになります。教育を対象にした費用が抑制できるばかりか、助成金の支給も受けることができるので、企業からしたら第二新卒を採用するリスクは低めであると考えられます。
20代のITエンジニアに必要不可欠な要素
20代のITエンジニアに必要不可欠な要素というのは、「将来性を感じるのかどうか」「伸びしろがあるのかどうか」「コミュニケーション能力の高さ」のメインとして3つになります。
企業の評価ポイントになりますので、転職活動を進める上での参考になると思います。
将来性を感じるのかどうか
第二新卒の若い方が、経験が浅くスキルが低いという事はあまり問題ではありません。それよりも、新たな事を吸収しようとする積極性や、ポジティブに仕事に取り組める姿勢が大事です。
こうした意欲や姿勢から企業はあなた自身に将来性を感じ取るのではないでしょうか。
伸びしろがあるのかどうか
今後新しい業務を行なう上で、伸びしろを感じさせることが極めて重要です。
仕事に素直にチャレンジすること、教えたことを時間をかけず身につけられる吸収力が30代にはないメリットであると言えます。
ですが、「頑張ります」「やる気があります」のみでは、企業から雇用されることは困難です。
短い間であっても、どのように課題に取り組んだかや、仕事でどのような成果を上げてきたのか、可能であれば数字を根拠に実体験をもとにして説明できるようにしておいてください。
仕事に対し、自分自身で生産性の改善に取り組めると受け取られて、より一層伸びしろのある人材として企業は理解します。
コミュニケーション能力の高さ
コミュニケーション能力は、チームで働くことの多いITエンジニアにとって、重要な能力です。
ITエンジニアは一人でプログラミング出来ればよいというイメージを持っている人がいるかもしれませんが、チームとして一つの成果物を完成させるため、情報共有や進捗報告、トラブル対応などで高度なコミュニケーションスキルを求められます。
面接では、質問の受け答えや意志の疎通が可能か、しっかりとみられています。
最初から完璧であることは求められていませんが、将来性が期待されている第二新卒の人材として、成長を推し進めるコミュニケーション能力の高さを企業は求めているのです。
まとめ
以上、20代でITエンジニア転職を目指す(チャレンジする)理由やメリットを解説しました。
未経験領域に挑戦するには、若いほうがメリットがあります。
政府の方針もあり、採用も活発となっています。
未経験者でもチャンスが広がっていますので、ぜひ挑戦してみてください。